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2015年03月09日17:28

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読書紹介1383・「氷河民族」 

●「氷河民族」 山田正紀著 角川書店 77年版 300円
 前回、初めて山田氏の小説を読んで面白かったので、初期作品(長編2作目)を探して、山田氏の傾向を知ろうと手にした本。
 現生人類は、氷河期に適応しようとして脳の構造を現在のように進化させて生まれた。つまり身体を変へて適応するのではなくて、脳を働かしてどんな状況にも対応できるようにしたのだ。
 本書では、この現生人類には亜種がいて、脳ばかりか身体構造も氷河時代に適応させ「冬眠」できる現生人類も登場していた、という設定である。それが、後世の「吸血鬼」といわれた人々である。冬眠では、体内の塩分を必要最低限にする。そのため、冬眠から覚めた時に塩分摂取のため血をすすったため、吸血鬼と呼ばれたという訳。
 そんな、現生人類亜種をめぐってのミステリー小説が本書である。面白い説を取り上げていて、満足したのでありました。

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