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2017年10月13日10:06

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読書紹介1677・「雪はことしも」

●「雪はことしも」 別所真紀子著 新人物往来社 99年版 1900円
 本書に収められた5編は、芭蕉の直弟子モノが2、小林一茶モノ1、浜藻モノ2であった。小林一茶の「上総の空を」は、一茶が片思いした上総の女流俳人との出会いと死別までを描きながら、一茶の一生が簡潔に語られていた。ここでは、「恋狂い」する「心」がテーマとなっていた。
 浜藻モノの「浜藻春風」では、まだ浜藻が宗匠になる前に、父親の梅夫と共に西国に旅立つ前の20代後半の瑞々しい(春風)姿と、子を成さない夫とのギクシャクした関係が。「浜藻歌仙留書」は、宗匠となり一座を設けた浜藻の連衆のことが活き活きと描かれていた。
 本書を読んで、「俳句って良いなー」と思わされたのでした。

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