最終巻である。二ノ宮知子は、何のためらいもなく物語をたたみきってしまった。前の巻で、千秋を断ち切って覚醒したはずののだめは、いかにものだめらしく日常に復帰する。もともと、のだめはピアノが好き。ただ、それだけのことだ。のだめにとっては、クラシ
タイトルを見ただけでは何のことかはわからないが、読んでみると見事にタイトルどおりの本である。「落語の国」、それは落語の舞台となっている江戸末ごろの日本である。「のぞいて」見られるのは現代の日本の私たちの暮らしである。つまり、江戸末ごろの日本
「発掘!単行本初収録コラム集!!」だそうだ。単行本になっていないだけあって、いわゆる「若書き」の古い原稿も多い。意外というか、あたりまえというか、80年代のナンシー関は、独特の着眼点を持っているものの、まだ普通のライターだ。横に添えられた版画も
古本で買った文庫。グルメ系ウンチク本と思って購入したら、紀行系ライターの漁村めぐり本だった。NHK教育を見たはずなのに、矢崎滋が「まるー」とか言いながら出てきた感じ。しかも、タイトルに小さく「もっともっと」と入っており、つまり続編なのだ。と
古本屋で見つけた文庫。関西が誇る教養バラエティ「ビーバップ・ハイヒール」のネタ本である。現役高校教師の著者が、40歳代以上にはビックリの最新の歴史研究を紹介している。まず、教科書から消えた肖像画として、次のものが挙げられる。・聖徳太子の絵図は
理系新書の老舗ブルーバックスから出たビール本。「サッポロビール価値創造フロンティア研究所 編」とある。なにせ理系の本だから、何かと元素記号が登場するし、世界各地のビールの味の違いは、酵母や製法による化学変化の違いと説明される。「コク・キレセ