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日記一覧

池田屋事件より天狗党の乱が大きく扱われ、その天狗党よりも平岡円四郎暗殺が大きく扱われるのが、この大河の独特なところです。そして、倒幕であれ佐幕であれ、主人公の側を正義として描きがちな幕末大河ですが、あいまいな立場の栄一は、まだ何が正義なのか

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腰巻に、「池辺葵、SFへの挑戦!」とある。といっても特に構えたような話ではなく、いかにも池辺葵らしい街で暮らしている「ヒト型AI」をめぐる物語だ。 ヒト型AIは見かけ上、まったく人と変わるところはないが、食事はしないようだし、夜は眠る代わりに自らソ

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円四郎から篤太夫の名をもらうとともに、薩摩の折田要蔵の内偵を命じられる栄一です。手紙に良からぬことを書いて身元照会されたり、京で浪士と豪遊していた栄一の名では、一橋の家臣として何かと都合が悪いのでしょう。内偵にあたり、過去をリセットしておく

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ひょっとすると、これまで「高丘親王航海記」の読み方を根本的に間違っていたのかもしれない。フランス文学者にして作家、翻訳家の澁澤龍彦の原作であり、高丘親王という天皇の皇子から空海の十大弟子の一人となった高僧を主人公とし、仏教の本拠・天竺への航

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20分ほどかけて、ようやく栄一と喜作の就職が決まりました。もったいつけてグダグダ言うあたりは腹立たしくもありましたが、いっそ自決すべきかと口にしかけた栄一が、「世のために利を出さねばなんにもならねえ」という百姓感覚で否定するのが独特です。しか

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竹宮惠子が青春記「少年の名はジルベール」を出版してから、萩尾望都の周辺がザワザワし始めたらしい。それはそうだろう。萩尾望都への嫉妬と、そこからくる竹宮の体調不良、自分を取り戻すための萩尾との共同生活の解消、という衝撃の事実を告白していたため

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一橋編が始まり、景色も気分も登場人物も変わるので、紹介モードで一気に展開する流れとなりました。これまで夢見がちではあっても血洗島にしっかり地に足をつけていた栄一と喜作ですが、京へ上ってきた二人の浮ついた感がハンパありません。いきなり新選組が

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決起の日は近いと意気込む栄一たちを描いた直後に、それを冷ややかに語る女たちを描くのが、この大河らしいところです。しかし、千代が懇願しても自ら勘当となり渋沢家を断ち切った栄一は子を抱きません。まだ、父親であることよりも天下のために働くことの方

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<2021年05月>
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