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日記一覧

タイトル前に、時間をかけて三淵の最期が描かれました。三淵のような古い時代の武士が不必要とされ、静かに退場していくことに、改めて室町幕府の終焉を感じます。しかも、それはかつて光秀が遠くから憧れの目で見ていたものであったりします。第一話での出会

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清原なつのの自伝マンガの第2巻は、大学受験に失敗して一浪する1975年から、翌年入学した金沢大学部薬学部を1980年3月に卒業するまでの5年間が描かれる。ということなのだが、浪人中の夏休みに「チゴイネルワイゼン」を完成させ、東京で行われた作画グルー

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義昭が挙兵するも、武田が謎の撤退をしたため援軍もなく降伏を強いられ、織田の逆襲に浅井・朝倉は滅亡し、松永も降伏する、と一気に歴史が進みました。信長目線の英雄物語ならば大きな見せ場となるところですが、実は、一年ほどの間にバタバタと起こった出来

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帝と光秀のファーストコンタクトは、先週の予想を大きく上回り、「麒麟がくる世はいい」の歌にあわせて「そんな風に生きたい」とラブレターが届き、「そのために頑張る」の返答に、「キミのことは忘れない」の声が届くという、帝と対面できないルールを最大限

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紫堂恭子には、「マンガは、に重要な役割を果たす大切なもの」というような強い信念があるのだろう。そのため、しばしば一人の大人として子どもたちに伝えておきたい「教訓」や「メッセージ」のようなものを作中に潜ませる。この「逃げる少女」でも、・相手が

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父が思わぬ大金を残して亡くなったものの、使途が、怪しいモノ得体のしれないモノを収集して博物館にすると指定されていたため、アルバイトに精を出す日々が続くツビッキーの悲喜劇の2巻目だ。隔月連載で6本入っているので、ちょうど1年に1冊が出る格好だ

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今回は、まるごと史実の外の(しかし、ひょっとしたらあったかもしれない)話でした。尺ががないと言われる中で、わざわざ今回の一連の場面を描きこんだ理由は、光秀の「動機」の部分に深くかかわるからなのでしょう。まずは、秀吉の訪問です。光秀が幕府と信長

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原作は、北海道出身・在住で、今や北の女王の貫録さえある桜木紫乃による、実家が経営していたラブホテルを舞台としていることで自伝的ともされる出世作である。いつもながら、原作は読んでいない。映画は、カーテンや照明が妙にケバケバしく、天蓋付きのベッ

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戦は終わったものの、僧侶の首がゴロゴロ転がる悲惨な光景に心穏やかでない光秀です。一方、戦勝を素直に喜ぶ信長は、女、子どもを見逃した光秀のことを許し、一番手柄として2万石を与えます。それは、信長の光秀に対する信頼感の表れなのでしょうが、信長と

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比叡山の焼き討ちをどう正当化するかは、「麒麟がくる」の大きな課題でした。このドラマは、それをなんと美しき帝に対する覚恕の私怨に求めました。しかも、それを受け止める帝が美しい声で追認してしまうので、妙な説得力が生まれています。とはいえ、「美し

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駒がエラくなりすぎてとまどってます。伊呂波太夫は傭兵のあっせんをやっても影の存在だし、東庵先生は誰にどんな情報を流しても、それを使うのは権力者の側です。ところが、駒は将軍義昭の寵愛を受けるだけならまだしも、今井宗久の茶会に招待されるほどの薬

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「ポーの一族」の新作の舞台は1888年のイギリス、アーサー・クエントン卿の屋敷にエドガーとアランが登場するところから始まる。「新ポー」では、アーサーがエドガーの庇護者というべき重要人物なので、改めて、アーサーがエドガーと信頼関係を築き、ポーにな

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今回は、良い意味でも悪い意味でも、金ヶ崎での軍議につきるでしょう。そして、いくつか本能寺の予感のようなものもありました。まず、ひさびさに登場した家康が唐突に「麒麟匂わせ」発言をします。ここで光秀が「信頼できるナカマ発見」という反応をしたのは

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三谷幸喜・作演出、松本幸四郎・主演のシネマ歌舞伎「風雲児たち」を見た。正式名称「月光露針路日本」は歌舞伎らしく「つきあかりめざすふるさと」と読ませる。もう、これだけで主人公・大黒屋光太夫の「思い」がうかがわれるところだ。こうしたファン目線に

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冒頭、戦をするにはゼニが要ると言っていた光秀が、銭箱を持った駒とすれ違います。いよいよ武士の世界で「天下を平らかにする」という戦国らしい言葉が出てくる一方で、むしろ、民の世界の方にゼニが蓄積されつつあることが見えてきます。大人の事情が終了し

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今回は、摂津が悪役に描かれすぎて、いささかげんなりしました。本来、摂津晴門というのは、旧来の室町幕府の統治を代表する立場であるはずです。そして、歴史とは、それまでの価値観が時代に合わなくなったから、信長に代表される新しい価値観の統治者に取っ

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少女から老女まで、さまざまな女性の生き方を描いてきた池辺葵の新作は、老母とすでに社会人となっている4人の娘をめぐる物語だ。冒頭、花を抱えスーパーの袋をぶら下げた母はバスに駆け込み乗車をすると、ふもとのバス停から山の上にある築200年だがなかな

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やはり斬られた石仏の頭がゴロンと転がっているのは、インパクトがあります。ただ歴史班の方々によると、石垣を作る際に(敵方の)墓や石仏や五輪塔などを使うのは、「転用石」といって珍しいことではなかったようです。もっとも、明治の廃仏毀釈によって多くの

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吉田秋生が12年かけて描いた「海街diary」に続く新作は、香田三姉妹がすずと出会い、彼女らの父が亡くなるまで暮らした河鹿沢温泉の物語だ。主人公は、すずの義弟にあたる和樹20歳だ。酒乱だった和樹の「実の父」から逃れた和樹の母・陽子は、すずの母を失く

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ちょっとね、今回はイヤな感じだったのですよ。登場人物が人として生きているのではなく、何かの役割でセリフを運んでいる感じが。光秀より先に京に入った秀吉が、魚屋に扮して馴染んでいるあたりは見事です。さすがに史実の秀吉はもう自分で京に潜入するよう

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歴史の移り変わりは、常に「権威から力へ」としたものですが、今回は、その背景にある、というか常につきまとう金の問題が強調されました。将軍任官の際の礼金に悪銭が混じっていたことで評判を落とした義栄、塀が崩れて落ちてもほったらかしにされたままの御

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もともとのタテツケが「親王として生まれた高僧が天竺をめざす」だったはずなのに、展開する物語が「いかにも怪しげな場所で、怪しげな者たちと出会う」だし、当の親王が、怪しげな場所に望んで入り込もうとしているので困惑するばかりだ。しかも、仏道に帰依

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実は、前回のラストはフリで、覚醒した光秀が何かを言うと期待していたのですが、相変わらずタテマエにこだわるばかりで、まったく進歩のない光秀でした。明智家が美濃を出てから11年、信長は美濃平定までやってのけたのに、歴史の水面下で息をひそめる光秀は

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原作は、澁澤龍彦が晩年(といっても50代だが)に執筆し、死後刊行された小説である。例によって、原作は読んでいない。というか、高丘親王のことも知らない。高岳親王(とwikiにはある)は、桓武天皇の孫、平城天皇の子というから平安初期の人で、「薬子の変」改

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皇帝ネロが死んだ。良き時代を支えていたセネカやブッルス、優秀な軍人だったコルブロらを死に追いやり、暴君と呼ばれ、母殺し妻殺しという噂まで流れているにもかかわらず、さらに言えば、ローマ大火で民が疲弊している中、巨大な神殿の建設に莫大な金をかけ

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タイトル前に義輝が討たれ、征夷大将軍のいない空白の時間が始まりました。従前、首謀者とされてきた松永久秀が「息子たちがなんてことを」と言いだすので、これは新解釈かと色めき立ちましたが、wikiによると松永久秀首謀者説は誤りで、大和にいたため、直接

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冒頭、倒幕運動の変遷に一章が置かれている。スゴイ勢いで倒幕運動が加速しているので、いったん整理した上で、倒幕の変遷を駆け足で追ってみたい、ということらしい。ペリー来航以後、仮想敵国であった外様大名らが幕政を意見を述べられるようになり、大老な

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女子美術大学での萩尾望都の講義録が本になった。講義録とは何ぞやと思ったが、萩尾望都は2011年から女子美術大学の客員教授をしているらしい。客員教授の仕事は年2回の特別講義で、企画・進行は同大教授の内山博子がつとめ、ゲストを呼んでの対談もあったり

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前回は桶狭間から4年後の世の中をざっくり説明するだけのお膳立てに留まりましたが、今回はドラマの今後の展開を示唆するような大きな仕掛けをいくつも入れてきました。さすがメイン脚本家の筆によるというべきか、サブ脚本家はどうしても遠慮があるのか。こ

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休むこと3か月弱、もともとオリンピックで3回飛んでいたことを含めても、8回分くらいは後ろに押した「麒麟がくる」の再開です。前回の桶狭間から4年たった時点から物語が始まるので、仮に、早くから今回分を撮り終えていたとしても、ここからを再スタート

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