まずは、聖導師を演じた故・平幹二朗です。 大国に狙われた新ロタ王国と命運をともにするかのように、 自らの命も尽きようとしています。 という演技を、本当に命が尽きようとしていた人が演じているという凄み。 良いものを見せていただきました。 そんな新
映画「この世界の片隅に」の公開を記念して編集されたされた こうの史代研究本である。 こうの史代は研究しがいのある人だ。 うかつな説明的な表現をすることで、誤読を呼ぶことを潔しとせず、 誤解を生む説明を加えるくらいなら、わかる人だけわかってもらえ
フランス王シャルルの妹・マルゴを軸に、 ヴァロア朝末期の「政と性」を描く、歴史劇の5巻である。 カトリックとユグノーの名ばかりの和平は、かえってフランスを混乱させる。 反乱軍ではなくなったユグノーは、フランスがユグノーの国になったように喜びよう
ついに、建国の儀が始まります。 シハナは、アスラをタルハマヤとして目覚めさせようとするのですが、 そこへ至るまでの手続きが秀逸でした。 まず、シハナは、儀式を見ているように、としか言いません。 しかし、タルの乙女の代わりに殺される羊は、同じよう
第6回は全編、チャグム篇。 ということで、舞台はタルシュ帝国となる。 馬から降りたタルシュの王子・ラウルは、三つ揃えのスーツのようなものを着ている。 宰相・クールズの制服にある妙に鋭角的なデザインには、どこかスぺオペ感がある。 つまり、これは、