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日記一覧

「ブランチライン」とは「支線」という意味らしい。母が今も暮らしている山の上の古い一軒家から分岐した、4人の娘たちの物語が深まっていく。と書いたものの、長女のイチは大学院生の息子の岳を連れて帰国したので、実家は三人暮らしになっている。どうやら

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これまでもそうでしたが、すでに答えを知っている未来人の立場で、歴史の中の渋沢栄一、歴史の中の徳川慶喜を描くのではなく、渋沢栄一が見た歴史、徳川慶喜が見た歴史を描くというカメラの置き方が絶妙で、これまで見たことがないような幕末を描き出すことに

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山下和美についてはあまり良い読者ではなかったのだが、数寄屋造りの自宅を建てた経過を描いた「数奇です」だけは縁あって読んでいた。この「世田谷イチ古い洋館の家主になる」は、「数奇です」で山下が建てた数寄屋のご近所にある旧尾崎行雄邸が売りに出され

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わかつきめぐみの新作が出ていた。ただ、タイトルについていた「がじがじ」が気になった。案の定「お猫さまズ暮らし。」「お猫さまズ暮らし。ぐるぐる」に続く3作目だった。またやっちまったらしい。いわゆる猫飼い生活エッセイかと思ったが微妙に違う。飼い

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カメラを京・大坂に置き、一橋目線で描かれる大河ということもあって、幕末のターニングポイントであるはずの薩長同盟や第二次長州征をさらりと処理し、ともすれば幕府の凋落で片づけられる家茂や慶喜の動きが念入りに描かれました。フランスを頼るどころかか

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「100分de萩尾望都」は、「100分de名著」のお正月特番として2021年1月2日に放映された。「100分de名著」の4回25分の形式をなぞって4つのパートに分け、SF&ファンタジー評論家・小谷真理が「トーマ心臓」、漫画家、エッセイストのヤマザキマリが「半神」「

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栄一の心の中に秘めていた攘夷の浪士の終わりと、商才で貢献する武士の始まりという、ドラマの転換点にあたる回だったのですが、演出のクセなんでしょうか。わかりやすくはあるのだけど、描き方がいささか戯画的であると感じました。天狗党が捕縛される時も、

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やはり、円四郎が掛け軸の裏に隠していたのは手紙でした。しかも、「やすへ、この文をみつけたってことは」の書き出しに、役目をまっとうするためには死をも覚悟していたのかと思いきや、なんとまあ、やすへの愛、未来への希望、新しい日本への期待にあふれて

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<2021年06月>
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