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日記一覧

約十年ぶりに、吉田秋生が湘南に帰ってきた。もう、ティーンエイジャーを描くのが辛くなったのか、主人公は大人である20代の三人姉妹だ。14歳の義妹も出てくるのだが、作者の目線は彼女の中に入ることなく、あくまで大人の側から慈しむように見つめている。「

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古本屋で見つけた文庫。「杉浦日向子とソ連」の編著とある。「ソ連」っていつの時代の話だと言いたくなるが、もちろん社会主義共和国連邦のことではなく、「ソバ好き連」の略だ。であるとしても、ずいぶん懐かしい言葉づかいだが、この本が文庫としても1999年

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ということで、見事に大団円。確かに、天才たちの巣窟だ。主人公・勝幸は、企業実務の天才としてカンパニー設立の中核となる。良子ママは、その表の顔としてカンパニーの社長を見事に勤める。荘介の脅威の人脈は、N.Y.のタクシーを全部タダにするほどらしい

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それにしても、最初は天才高校生ネタだったはずなのに、いつのまにかピストルが登場するような話になってるじゃないですか。天才、アメリカ、中国、ビジネス、マフィアとつなげると、実は「バナナ・フィッシュ」をやろうとしたかったのかもしれない。しかも、

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前巻の巻末で林ジィが謎のキャラクターで登場と書いたが、さらに「誰だっけ」というような水野唯香が物語をリードする。なぜか「天才」とか「バブル」とか言うことを通り越して、「台湾マフィア」(?)による物語は物騒なアクション系に変わる。もちろん、中途

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なんというか、さらに風呂敷は広がっていく。なぜ表紙が同級生の永沢京子なのかと思っていたら、いつのまにか、夏木勝幸+永沢京子ファミリーで物語が展開している。「若い人に向けて描いたお話です」「'95年頃の日本をふり返りつつ」というカバーに書かれた

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「天才ファミリーカンパニー」というタイトルを聞いたとき、「天才」とは主人公の夏木勝幸のことだと思っていたし、田中荘介・春の親子が夏木ファミリーを引っ掻き回すだと思っていた。ところが、2巻で一番活躍するというか、勝幸をかき回しているのは、1巻

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すごいことをやるもんだ。1巻を読む限りは、「ジェンダーの逆転」というお約束の中で、大奥をめぐる「もう一つの歴史」を描こうとしているのだと思った。ところが、である。「お約束」にしておけばよかったはずの「ジェンダーの逆転」を、2巻では正面から取

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なぜだろう。感動が薄い。それぞれの作品はよくできてるし、それなりに楽しめる。老舗のラーメン屋が同じ味のラーメンを出し続けると味が落ちたといわれるようなものなのか。あえて理由を探るならば、思い出したように読んでいるだけだと、込み入っている物語

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