理系新書の老舗ブルーバックスから出たビール本。
「サッポロビール価値創造フロンティア研究所 編」とある。
なにせ理系の本だから、何かと元素記号が登場するし、
世界各地のビールの味の違いは、酵母や製法による化学変化の違いと説明される。
「コク・キレセンサー」を開発して分析したというあたりは、
あいまいな日本語をなんとか数量化しようとする科学者の努力もうかがわれる。
ビールに泡ができるのに、炭酸飲料に泡が出来ない理由はなど、
言われなければ気がつかなかった素朴な疑問も解き明かしてくれる。
ただし、理由は説明されても科学の話なので良くわからなかったのだが。
「ビールのおいしい飲み方」の章は、極めて実用的。
グラスを冷凍庫に入れるのは冷やしすぎなのか。ふーむ。
しかし、個人的にはキンキンに冷えたビールが好きなのだが。
世界のビールを使った料理も紹介されていて、こちらも魅力的。
もともと相当なビール好きだったが、さらにもう一段階ビール好きになった気がする。
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