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日記一覧

 木曜日のテレビで、雪の降る丸の内側の東京駅での人々の写真ををみせ、タレントたちに俳句を作らせ、それらの俳句の順位づけをしている番組があり、俳句づいているかみさんが面白いというので一緒に見ていた。 1位がプロ級、2位が描写力あり、中間が平凡

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 なんだか時代遅れのテーマであるが、ずっと気にかかっていたので、ここらでまとめておきたい。 言うまでもなく、それは近親間でのセックスや結婚は、禁止だと言われなくても、しない、できない、したくない、考えることもけがらわしいし恐ろしい、といった

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 顔水虫になって2週間、今朝、医者に連れていくと経過は順調だが、鼻が治っていない。やはり、湿っているので治りにくいのだとか、で、また2週間後に会いましょう、とのことでした。が、まあやれやれほっとしました。 ところが、夕方になって、食器棚の上

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ご近所の四季と踊るぺこ
2013年12月10日12:50

 顔が水虫になったペコは薬が効いてきてだいぶ良くなってきた。それに、襟巻にも慣れてきて上手に踊れるようになりました。・・・ペコ「違う・・・邪魔なんだよ。早く取ってくれ」 つくばの乙戸沼公園の噴水。枯れ木の中の噴水はいっそう侘しいものです。こ

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 前回、賢治ととし子の会話のパターンを整理したが、それらはすべて和気あいあいとした雰囲気のものであった。しかし、いくら仲が良いと言っても、いつもそうとは限らない。賛成できないこと、意見の対立する場合があるはずである。それは、「永訣の朝」でロ

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 賢治ととし子が賢治の創作について、どのような会話をしていたのか? その事例が前回引用した「北上川」に描写されているので、かいつまんで、その特徴を紹介する。 1.とし子がカワセミを見つける。賢治がミチアと呼びかける。   「何よ、ミチアって

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ご近所の四季と猫の災難
2013年12月01日10:02

 猫のぺこの顔の毛がむけて傷のようになっていたので、これは怪我かそれとも皮膚病なのか。行きつけの医者に行ったら水虫とのこと。 怪我をしたところから感染したらしい。見にくいが、向かって右の眼のそばの鼻に丸い形、その下の鼻の両脇、それから向かっ

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 宮沢賢治の行動については詳しい年譜が作られている。しかし、有名になったのが死後のためだろう、兄弟や親戚、親しかった人々の回想に矛盾があり、また、まったくの空白点もある。ミクシイの日記の初めの方で、それらにも触れていたが、もう一度、矛盾や空

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 NHkの朝ドラ「ごちそうさん」では今、嫁いびりのたけなわである。いかにも古いモチーフであって、新聞の評でも新珠美千代主演の温泉旅館再建物語「細腕繁盛記」と比べていた。こちらのいじめ役は富士真奈美だったが。 しかし古いと言えば、神話やメルヘ

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 近所の何軒かの庭にオリーブの木が植えられている。やわらかい緑色の細い葉に心がなごんで、いつも見ているのだが、花が咲いているのには気づかなかった。それが、晩秋になって実を付けているのをみて驚いた。ネットで見ると小さい花なので見落としたようだ

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 前に、アルハンゲリスキー「プリンス近衛殺人事件」新潮社2000 を読んだ関係で、気になっていた西木正明「夢顔さんによろしく 最後の貴公子・近衛文隆の生涯」集英社文庫上下(文芸春秋1999)を読んでみた。「殺人事件」はソ連抑留中の出来事が中心である

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 ウィリアム・ワイラー監督「大いなる西部」1958 をテレビでみた。名前は知っていたし、テーマ・ミュージックも聞き覚えがあったが見たのは初めてだった。ただし、主人公ジム・マッケイ(グレゴリーペッグ)が東部からテキサスの婚約者パット・テリルのとこ

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 長年不審だったのは、幕末になってなぜ有名無実だった朝廷の権威が復活し、開国に向けて、幕府が孝明天皇にお伺いをたてなければならなくなったのか、ということだった。藤田覚「幕末の天皇」講談社選書メチエによれば、孝明天皇の祖父光格天皇が皇室の権威

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 「文盲 アゴタ・クリストフ自伝」白水社2006 を図書館でみつけた。なにしろ短い。100ページ足らずで、ページ10行。短編と中編の間ぐらいだろうか。代表作「悪童日記」もそうだったが、まるでルナール「にんじん」のように乾いた文章であった。(ウィ

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 中西輝政「大英帝国衰亡史」PHP文庫2004(単行本1997)を、やっと積読から下ろして読み終わった。最近、日本の戦間期の失敗ばかり読んでいてうんざりであったが、口直しに丁度いいと読むことにしたのである。 内容は、エリザベス一世時代の興隆期から、

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 司馬遼太郎によって鬼胎として捨てられてしまった昭和戦前期の統治といえないような有様であるが、問題を解くためには、なぜそうなったのかという視点からのアプローチが必要であろう。 「統帥権干犯」問題、「陸海軍大臣の現役制」、「総理大臣の権限の小

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 山口泉「宮澤賢治伝説 ガス室の中の希望へ」河出書房新社2004 を図書館で見つけた。以前に読んだ、吉田司「宮澤賢治殺人事件」にならぶ賢治批判本である。著者は「宇宙の源の滝」で第1回ファンタジーノベル大賞優秀賞をとっている人でファンタジー作家の

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 連載が完結して、作者の吉田修一が読売新聞に作者の弁をのせていた。それによると、今の日本人は怒りの表現ができなくなっている。その問題を書きたかったが、うまく書けたという気がしない、ということだった。 先の日記では、この小説のテーマは、犯罪を

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 図書館で、若島正「ロリータ・ロリータ・ロリータ」をぱらぱらめくっていて、やっと少し分かってきた。昔、ポルノだと思って読もうとしたのだが、とてもじゃないが手に負えなかった。書評では誤解しないようにと注意されていたのだが。 「ロリータ」は殺人

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 2チャンで、明石やさんまと韓国のユンソナとの対談が紹介されていた。彼女の言うには、友人を家に招くときは貴重品を隠すようにしている。日本人はそういう細かい配慮がない、といったの対して、 さんま:そんな人は友達ではない。 ユンソナ:みなそうし

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 前回の「漱石のたくらみ」の紹介で、もう少し漱石と明暗の状況をはっきりさせたくなった。しかし、どういうわけか家に明暗がなく、近くのブックオフにもなく、図書館も休みとなれば、おまけに「漱石のたくらみ」を所蔵している図書館が遠いとなれば、来週に

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 熊倉千之「漱石のたくらみ 秘められた明暗の謎をとく」筑摩書房2006 を図書館で読んだ。著者はサンフランシスコ大、カリフォルニア大にて日本文学の学位を取得、アメリカと日本で大学教授だったとのことで、異色の経歴であろう。 この著書は題名のとおり

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 楠本君恵「出会いの国のアリス ルイス・キャロル論・作品論」をぱらぱら読んでみた。著者は「アリス」のテーマはアイデンティティの問題だという。兎を追って地下に降りたアリスは、大きくなったり、小さくなったり、首がのびて蛇に間違われたり、さらに威

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 読売新聞の吉田修一「怒り」の連載がそろそろ終わろうとしている。著者については全く知らなかったが、ブックオフには文庫本が並んでいた。警察小説の名手だとのこと。この連載小説も、老夫婦殺害犯人を追う刑事の動向で場面が動くようになっていた。 しか

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 映画「ウエストサイド物語」1961 は、確か高校生だったと思うが、教室でも評判で何人かと見に行ったことを覚えている。指をならす威嚇のアクション、足を揚げて踊るモダンダンス、それに名曲の数々とマリア役のナタリー・ウッドの美しさに見とれていたもの

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 大河ドラマの「八重の桜」の関連で歴史読本7月号は山本覚馬の特集だった。会津の砲術家として江戸に派遣され佐久間象山や江川英龍に砲術を学ぶとともに、横井少楠、勝海舟、吉田松陰や勝海舟と親しく交わり、京都守護職となった松平容保に従って京都に行っ

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 アルハンゲリスキー「プリンス近衛殺人事件」新潮社2000 は重い内容であった。著者は、ソ連時代から著名な作家、ジャーナリストで多くの要人と知友関係にあり、ソ連崩壊後も、その人脈で機密文書にも触れることができたという。本書は、日本兵のシベリア抑

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 ゴールディング「蝿の王」1954 は、ノーベル賞を受賞した小説ということで、だいぶ前に読んでは見たのだが、もう一つどう読めば良いのかとまどうものだった。下敷きになっているジュール・ベルヌ「十五少年漂流記」の方は子供のころ読んでいて、いかにも少

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 前回は用事ができて尻切れトンボだった。 「昭和」という国家は、古典的な国益を中心にして意志決定する国家ではなかったのでないか。北一輝の思想にみるように、天皇の求心力は衰え、天皇自身がテロの危険を感じていたという。そう言う意味では、丸山眞男

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 題のない歌 萩原朔太郎南洋の日にやけた裸か女のやうに夏草の茂つてゐる波止場の向ふへ ふしぎな赤錆びた汽船がはいつてきたふはふはとした雲が白くたちのぼつて船員のすふ煙草のけむりがさびしがつてる。わたしは鶉のやうに羽ばたきながらさうして丈の高

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