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日記一覧

童謡(1)
2011年04月28日19:43

たんぽぽ たんぽぽが一つ落ちた おばあさんが落とした はだしのおばあさんが たんぽぽを一つかみ持って おばあさんがほほ笑んだ 白髪のおばあさんが カラス いつでもどこでも 主役はこの俺 田に水が入ったので 歩いてみるのもいいもんだ 土手に上

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利根川土手のスケッチ
2011年04月25日17:19

 パート1 四辺形が光ってカエルが鳴き出した ウグイスがセヴィリアの理髪師序曲?のように鳴いた おまえは声の手抜きをしただろう 今日は、向こうの土手の菜の花も眠そうだ パート2 60年前に、ここまで水が来ましたよ。  その時、外堤防はあったの

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 カニグズバーグ「魔女ジェニファーとわたし」、「Tバック戦争」など、カニグズバーグは少年少女向けの社会小説の作家だと考えられる。 「魔女」の方は、転校したばかりで友達のいないわたしは、魔女と称する黒人の少女に見習いとして弟子入りすることにな

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 きだみのる「気違い部落周游紀行」冨山房百科文庫1981(世界掲載1946、単行本吾妻書房1948)、「にっぽん部落」岩波新書1967 は、社会学者が東京近郊山村に疎開して住んでいたときに、農業、林業だけでなく多くの仕事で生活している集落の人々の生活を観察

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 山本七平「私の中の日本軍」文春文庫1983(単行本1975)は、旧日本軍、特に陸軍の「虫瞰図」である。鳥瞰図はたくさんあった。しかし、虫の目で部分だけでなく、全体をみたものはあまりないのでなかろうか。 陸軍とは歩く軍隊である。典型的なお役所であっ

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 小沢信男「我が忘れなば」1965 は学生のころに読んだ。題名は主人公がサナトリウムで療養していたときに作った短歌、「この道を泣きつつ我の行きしこと我が忘れなば誰か知るらむ」からとられている。物語の最後の場面で、主人公は円谷選手が走っているとこ

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 石川啄木「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」は、「一握の砂」の巻頭歌である。新潮文庫版の解説で、山本健吉は東海は日本のこと、小島は当時啄木のいた北海道函館のこと、蟹には何の寓意もなく啄木の代表歌とするに足りない、と切って

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