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日記一覧

 長谷川三千子「神やぶれたまわず 昭和二十年八月十五日正午」中央公論新社2013 を読んだ。著者は最近NHK経営委員になってから問題発言があったらしいが、もともと哲学者で野上八重子を祖母に持つ学者・文化人を輩出した一族の人。 私が最初に読み感動

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 1枚目は、銭湯にタイムスリップしたルシウス 2枚目は、古代ローマの街・・・セットが素晴らしい。 ヤマザキマリ原作の映画「テルマエ・ロマエ」をみた。物語は、5賢帝の一人、ハドリアヌスの時代の浴場設計士ルシウス(阿部寛)が、流行らなくなった伝

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1枚目は、猫ドアを挟んで、外のベランダに首輪おかめ、内側にペコ。2枚目は、にらみ合う首輪おかめと近所のブランド猫。3枚目は、にらみ合う茶ボスと首輪おかめ。 他にも、野良おかめに野良縞もきて、互いににらみ合う。うちの縞猫のんたん(ミキシイの看

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 「花子とアン」が絶好調なのに対し、「軍師官兵衛」が絶不調とのことである。しかし、これはあまりに不公平なのではなかろうか。私には、まだ4周目が終わったところではあるが「花子とアン」にも不満がある。 それというのも、「花子」の初めの2週間の子

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 塀の外の道路側に今年も、ひょろひょろと気味の悪いウマノスズクサ(2枚目ーネットから)が伸びだした。全部で10本ほどになる。知らないときは、ろくろく首みたいな形が気持悪く抜いた時もあった。知らないこととはいえ、自然を破壊していたのだった。(

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 江戸時代の上総国の搗根藩(とうがね)の御家騒動を背景として、下級武士の古橋家の長男の父への、妻の無能な夫への憎しみによって、結局、家をつぶしてしまう物語である。 古橋家の妻は、上級武士の出なのだが、同格の家だった初婚は夫が早く死に、再婚は

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写真の1枚目は、ピーター・ブリューゲルのカーニバルの絵。2枚目は、ガルガンチュアーの挿絵。食事の場面。 大江健三郎論も方法論を検討して終わりにしたい。初期においてはサルトルから来た「性的人間」論だったと思うが、特に、「万延元年のフットボール

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 昨日の小保方さんの会見で、stap細胞問題は最終局面に入ったようだ。小保方さんは自身の未熟を謝罪したが捏造を否定し論文撤回は拒否していた。 ところで、ブロゴスによれば小笠原誠治という識者が、山中教授の小保方さんを対象とした「30代の研究者は未

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 大江の小説にはギー兄さんと命名された社会活動家のキャラクターが登場する。ただし、同一人物ではなくて、その都度死んで、次の人物に襲名して引き継がれるキャラクターである。最初の登場は「万延元年のフットボール」での隠遁者ギーだった。 社会活動家

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 私の俳句は、観察力が弱いせいだろうが、光ものが多いのである。確かに、たいてい何らかの光があるので、観察するまでもないのである。 入選したものを拾ってまとめてみると、★スコップの光ひらめく春の雪・・・この前の雪で、一番新しい光りもの。くたび

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 大江の描く主人公でポジティブであるのは、「個人的体験」1964 のバードしか思い浮かばない。障害を持って生まれた子に対する迷いと引き裂かれた心を、元の愛人や勤務先での失態をとおして描き進み、共に生きていこうと決心するクライマックスは感動的であ

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