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日記一覧
- 精神の物語（９） 斎藤忠「封印されたマリアのキリスト教」
- 2015年12月30日21:28
斎藤忠「封印されたマリアのキリスト教 イエスをめぐるふたりの聖女」学習研究社2007を読んだ。二人のマリアと言っているのは、聖母マリアと著者がイエスの妻だと主張するマグダラのマリアのことである。著者が強調するのは、キリスト教の開祖はイエスとマ
- 時代を越えて（６９） 国家主義（民族主義）と国際協調主義、両者ともにリベラルであるべきこと。
- 2015年12月29日17:07
今年2015年は、国家主義の復権の年というべきでないか。目覚ましいのは中国の台頭である。第二次大戦後は曲がりなりにも国連を中心として、米ソ冷戦はあったが一応国連の権威はしっかりしていたと思う。私の小学校の高学年の頃だったと思うが、ハマーショル
- 精神の物語（８） ブルース・ローレンス「コーラン」
- 2015年12月15日18:13
ブルース・ローレンス「コーラン」池内恵訳 ポプラ社2008（原著2006）を読んだ。コーランを直接読んでも位置づけもできないので、やはり解説からと思いなおしたのだが、もう少し簡単なのにすればよかったか。だいたい、著者の立ち位置も定かでないが、本書
- 精神の物語（７） 井筒俊彦「イスラーム哲学の原像」
- 2015年11月27日15:56
「イスラーム哲学の原像」岩波新書1998（第１冊1980）を読んだ。 本書もイスラム哲学に関する講演録であるが、イスラムに慣れていないので難解だということと、広いイスラム諸国の中で少数派のシーア派イランで発展した哲学と言うので、それで標記のような
- 時代を越えて（６８） 近藤史人「藤田嗣治」
- 2015年11月25日20:51
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１枚目 秋田の行事（部分）２枚目 アッツ島玉砕３枚目 戦後の代表作 カフェ いずれもネットから 近藤史人「藤田嗣治 異邦人の生涯」講談社文庫2006（単行本2002）を読んだ。かみさんが図書館から借りてきたのだが、分厚いのであんたが読め、と言う
- 精神の物語（６） 井筒俊彦「イスラーム文化」
- 2015年11月23日14:31
井筒俊彦「イスラーム文化 その根底にあるもの」岩波文庫1994（第１冊1991）と「イスラーム哲学の原像」岩波新書1998（第１冊1980）を読んだ。井筒は1914-93 で、ウィキによれば、慶応大学教授、東洋思想、神秘主義哲学者で、特にイスラムに愛着を持って
- 映像の向こう側（６３） 「ぶらぶら美術・博物館 舟越桂他」・・・関連して短歌
- 2015年11月21日09:51
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１枚目 ポンポン「白熊」オルセー美術館２枚目 舟越桂「マリア像」函館トラピスト修道院３枚目 安田祥子・由紀さおり 昨夜、BS日テレで、山田五郎の案内する舘林美術館を見た。最初は、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの彫刻の紹介だった。まったく
- 時代を越えて（６７） 「刑事 フォイル（Foyle’s war）」・・・アメリカへの恨みは水に流せないらしい？
- 2015年11月19日10:32
NHK・BSプレミアムで、イギリス制作の刑事ドラマをみた。ウィキによれば、2002-2015年にかけてのシリーズで、第二次大戦中から戦後にかけての時代を背景にしている。私が見たのは、第二次大戦初期でドイツによる空襲に苦しんでいたイギリスがアメリカの参戦
- 時代を越えて（６６） イスラム国によるパリ同時テロと欧米の価値観
- 2015年11月15日14:37
昨日のニュースで、パリの数箇所で、爆弾や銃撃によるテロが発生し１２０人以上の死者がでたという。イスラム国が犯行声明を出した模様である。 今朝の読売新聞はその特集のような紙面になっているが、その中で、ジャンピエール・フィリユ氏の評論（談話だ
- 精神の物語（５） 内村周子さんから太宰治の「心中の条件」に至る
- 2015年11月03日20:04
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１枚目 わが子を派手に応援する内村周子さん２枚目 島尾ミホと二人の子供３枚目 太宰治と津軽のタケさん 写真はネットから 昨夜、テレビ番組で「しくじり先生」の内村周子さんの番組を見た。体操の世界選手権で６連覇を達成した航平選手のお母さんと
- 精神の物語（４） 臼井隆一郎「パンとワインを巡り神話が巡る」
- 2015年10月30日10:41
臼井隆一郎「パンとワインを巡り神話が巡る 古代地中海文化の血と肉」中公新書1995 を読んだ。 �機．┘个箸浪深圓�？ アダムとエバ 新石器時代には、狩猟に変わる牧畜と農耕によって食物を手に入れられるようになった。狩猟も牧畜も、人間と同じ哺乳類
- 精神の物語（３） 片倉もとこ「イスラームの日常世界」
- 2015年10月27日14:02
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１枚目 礼拝の姿 ２枚目 イスラムの服装３枚目 祈りの呼びかけ ネットから 片倉もとこ「イスラームの日常世界」岩波新書 第25殺2001（第１冊1991）を読んだ。 １０年間で２５冊だからベストセラーだったのだろう。1979年にホメイニ師
- 精神の物語（２） 大塚和夫「イスラーム主義とは何か」
- 2015年10月21日09:50
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１枚目 サウジアラビア初代王 サウド家のアブドルアジズ２枚目 シリア・イラクの初代王 ハシム家のファイサル ハシム家はマホメットの子孫で、父がアラビアのロレンスに協力した。 いずれもネットから。 大塚和夫「
- 時代を越えて（６５） 猪瀬直樹「ペルソナ」
- 2015年10月19日15:11
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１枚目 「ペルソナ」表紙 ２枚目 少年時代の三島 猪瀬直樹「ペルソナ 三島由紀夫伝」文芸春秋1995 を読んだ。この力作の参考文献に圧倒される。著者の代表作として文句なしでなかろうか。ただ、いつもそうかもしれないが、時空の範囲が広く、平岡（三
- ファンタジーの中へ（６５） 久世朋子「テコちゃんの時間 久世光彦との日々」
- 2015年10月16日12:26
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１枚目 ムー一族での由利徹と娘役の著者２枚目 著書の紹介記事３枚目 久世の最後の作となった大遺言録 いずれもネットから 久世朋子「テコちゃんの時間 久世光彦との日々」平凡社2010 を読んだ。もうずいぶん前から図書館の作家論などの並ぶ棚にあ
- 精神の物語（１） 浅野順一「ヨブ記 その今日への意義」
- 2015年10月12日19:04
長年積読にしていた浅野順一（1899-1981）「ヨブ記 その今日への意義」岩波新書1968 を読んだ。ヨブ記の名前は知っていたが、内容は今頃知った次第である。だいたい、旧約は創世記ぐらいで、後は雅歌若干を読んだぐらいだった。まあ、間接的にはメルヴィ
- ファンタジーの中へ（６４） 映画「思い出のマーニー」
- 2015年10月10日14:49
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１枚目 「トム」の表紙絵 屋敷と庭園それに主人公の二人 ２枚目 「マーニー」上、下巻の表紙絵 ３枚目 「マーニー」の屋敷 米林宏昌「思い出のマーニー」スタジオ・ジブリ2014 をテレビで見た。原作はジョーン・ロビンソン「思い出のマーニー（When
- ファンタジーの中へ（６３） 亀山郁夫「謎とき悪霊」
- 2015年09月29日16:09
亀山郁夫「謎とき悪霊」新潮選書2012 を読んだ。「悪霊」は、革命をめざした秘密結社が内ゲバ殺人事件を起こしたネチャーエフ事件をモデルとした革命家小説である。同じ亀山の「カラマーゾフの兄弟の続編を空想する」光文社新書2007 では、アリョーシャが
- ファンタジーの中へ（６２） 福岡伸一「フェルメール 光の王国」
- 2015年09月27日11:32
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１枚目 地理学者２枚目 真珠の首飾りの少女３枚目 中原淳一 少女 福岡伸一「フェルメール 光の王国」木楽舎2011（写真 小林廉宜）を読んだ。フェルメールの写真がたくさん入っているので図書館で目に付いたのだが、著者が「生物と無生物の間」の科学者
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（２１） 「渤海のかなた瀕死の白鳥を呼び出してをり電話口まで」
- 2015年09月15日14:09
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１枚目 天安門事件 ２枚目 京都府宇治市 万福寺 ３枚目 出雲の八重垣 季節風を避けるため。 いずれもネットから 岡井隆（1928- ） 「蒼空の蜜」平成２年 所収 前衛短歌三人衆の一人であるが、修辞的、物語的というよりは直接的な思いの歌が多
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（２０） 「フィレンツェの衰弱とともにこの地上去りし光を春といはむか」
- 2015年09月13日15:50
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１枚目 ボッティチェリ「春」 よく見れば不気味。 ２枚目 丹頂鶴の求愛ダンス ３枚目 つげ義春「もっきりや」 いずれもネットから 小池光（1947- ） 「廃駅」昭和５７年所収 キャロル・リード監督「第三の男」1949（原作 グレアム・グリーン
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１９） 「大空の斬首ののちの静もりか没ちし日輪がのこすむらさき」
- 2015年09月12日19:48
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１枚目 紫に沈む夕陽 イラスト ２枚目 ヨット 水着ではなくライフジャケットを着けていた。 ３枚目 月光の入る部屋 いずれもネットから 春日井建（1938- ） 「未青年」昭和３５年所収 空の上で日輪が処刑されたらしい。首つまり日輪が落ちて
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１８） 「ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし」
- 2015年09月09日08:21
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１枚目 霧の波止場２枚目 コスモス畑３枚目 知床のハマナス いずれもネットから 寺山修司（1935-1983 青森県三沢市生） 「空には本」昭和３３年 所収 前衛短歌三人衆のなかで一番若い。 この歌は石川啄木（1886-1912）「ふるさとの訛なつかし停車場
- ファンタジーの中へ（６１） 羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」・・・人間万事塞翁が馬
- 2015年09月07日11:02
ということで、同時受賞の「スクラップ」に移る。 ストーリーは単純で、ボケの始まっている祖父と、家計を支える母と、失業中の青年の物語である。母が働いているので、祖父の世話は青年の役割である。 青年は職探しもしているが、一方では資格を取ろうと
- ファンタジーの中へ（６０） 又吉直樹「火花」・・・漫才師をめざす若者たち
- 2015年09月06日11:13
かみさんが文芸春秋９月特別号を病院の売店に１冊だけあった、本屋にないのに運が良かったなどといって買って来たのである。前半は分けがわからなかったけど後半は面白くなった、と言って渡してくれた。 しかし残念ながら私は最後までよく分からなかった。
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１７） 「赤い旗のひるがへる野に根をおろし下から上へ咲くジギタリス」
- 2015年09月05日13:29
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１枚目 ジギタリス２枚目 忠魂碑 日露戦争戦没者 佐賀県３枚目 皇帝ペンギン 旭山動物園 いずれもネットから 塚本邦雄（1920-2005） 「水葬物語」昭和２６年 所収 ウィキによれば1960年代の前衛短歌運動を、寺山修司、岡井隆とともに主導したと
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１６） 「聖母子の風聞ののちも木を打ちてこんこんと大工ならむかヨーゼフ」
- 2015年08月31日08:57
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1枚目 大工のヨゼフ（それに幼いころのイエス）２枚目 蔵王山３枚目 あめんぼ いずれもネットから 川野里子（1959- ） 「五月の王」平成２年 所収 息子イエス逮捕の報で母マリアが駆け付け、その見守る中でイエスは刑死した。それから息子イエ
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１５） 「かげりゆく冬の一日は文鳥の頭をくちにふくんでみせる」
- 2015年08月30日09:06
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１枚目 つげ義春「チーコ」２枚目 落花生の乾燥３枚目 青色の絵具のチューブ いずれもネットから 加藤治郎（1959- ） 「サニー・サイド・アップ」昭和６２年 所収 通常ではありえないこと。しかし心にすき間があいて、つまらないことをしたり、
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１４） 「秋霖（あきづゆ）の地上に出でて傘をさす人一人づつ貌を失くせり」
- 2015年08月28日19:33
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１枚目 銀座の雨傘２枚目 紫陽花とかたつむり３枚目 つげ義春 ねじ式 いずれもネットから 小島ゆかり（1956- ）「水陽炎」昭和６２年 所収 東京メトロから地上に上がると秋雨だった。傘をさすと他の人の顔が見えなくなった、という情景であ
- 俳句、短歌、詩の幻想に向かって（１３） 「秋の野のまぶしき時はルノアールの「少女」の金髪の流れを思う」
- 2015年08月25日11:08
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１枚目 ルノアール「草束をもつ少女」 ２枚目 デルヴォー ３枚目 葦 いずれもネットから 佐藤通雅（1943- ） 「薄明の谷」昭和４６年所収 さて、俳句にいつまでも拘っていずに短歌の方に移ることにしたい。高野公彦編「現代の短歌」講談社学
