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2023年09月26日11:15

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浮世の謎(169) 学生運動の時代があった

 1968年1月 東大紛争 東大医学部助手共闘、そして東大安田講堂占拠事件事件。
1968年5月 フランスの五月革命、パリの新左翼による一斉蜂起から、翌月の議会選挙でのド・ゴール政権への支持が判明して急速に鎮静化。
 1968年 アメリカ人ジェームズ・クネン「いちご白書」 1966―68までのコロンビア大学の学生運動。映画化は1970年。
 題名の由来は学長が学生運動をイチゴのような(軽いもの)と批判したことによる。

 1970年3月 日航機よど号のハイジャック事件
 ★私海風は、ろくに授業も受けず、学生のたまり場に碁盤があったので、時々碁をしていたのだが、後輩が碁をするというので相手をして負かしてやった。彼は悔しがっていたが、翌日の新聞を見て驚いた。よど号ハイジャック犯の一人だったのである。

 1971年 「出発の歌」
 乾いた空を見上げているのは誰だ おまえの目に焼きついたものは化石の街
 ★革命気分の歌詞に見える。
 1971―72年 連合赤軍による山岳ベース事件
 ★これで学生の大衆運動としての大学・社会抗議運動は(永遠に)終わった。
後は、革マルとか中核派など第二共産党による大学自治会や労働組合の支配だけが続いている。

 1973年 映画「アメリカン・グラフィティ」ジョージ・ルーカス監督
 1962年のカルフォルニアの田舎町を舞台にした高校生の青春映画。
 米軍の参戦(1964―68)したベトナム戦争前夜の時代。

 1975年 いちご白書をもう一度(昭和50)
 荒井由実:作詞  荒井由実:作曲 バンバン:歌
 いつか君と行った映画がまた来る 授業を抜け出して二人で出かけた      

 1988―91年 ソビエト連邦の崩壊、社会主義政権の終焉。
 今のプーチン政権はゾンビ政権。中国の習近平も金持ちのゾンビ。

 ★海風:まとめ
 1960年の岸首相による安保改正条約への反対運動の時からそうだったが、マルクス主義と社会主義革命を信じての学生運動だった。
 しかし、豊かな社会なら、資本主義で実現できることを池田首相が実証した。それに、日本の場合は特に、財閥解体があったせいもあるのだろうが、経営者も含めたサラリーマンたちによる企業努力、輸出競争力のある商品開発力によって可能になった。
 ドラッカーが提唱したように、世界的にも資本家の時代から経営者の時代に移っていたわけで、それを描いたのがドキュメンタリードラマ「プロジェクトX」だった。地上の星・砂の上の銀河という中島みゆきのテーマソングのとおりに、日本の高度成長を牽引して、すでに忘れられたサラリーマンたちによる企業努力を顕彰したドラマだった。

 つまり、大学時代に社会に反抗していた一般学生は、就職して(「いちご白書をもう一度」の言うように、長髪を切って)後のサラリーマンとしての努力が高度成長をけん引したのである。
 かって、水俣病をはじめとする工場の汚染物質の公害も規制によって終わった。大学時代の先生がそれを予言していた。

 逆に、腐敗がないとされていた社会主義国家が、ただ自由な情報発信を許さない独裁政権だったことも、ソ連崩壊で明らかになった。毛沢東の文化大革命という大破壊も、革命が破壊にすぎないことを自ら実証した。
 ということで、革命による未来を漠然と夢見ていた学生運動はもう二度とないのである。


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