鳥獣犯罪

　気がつくと瀕死のあげはが部屋にいた。昨日、ぼろぼろになった羽らしいものが散らかっているのでたどっていくと、翅のない瀕死のあげはが隠れていた。
　仕方なく片づけていると、そこへすまし顔でネコがあげはをくわえてやってきた。急いでとりあげると、同じ種類だったが気絶しただけで、今度は羽も無事で飛び立っていた。
　と思っていたら、今朝、またこれだ。よくも、同じ蝶をつかまえてくる。

もう飛べないこのちょうちょになってしまった。

凶暴な犯猫

　一昨日は、ドアの下にしっぽのないトカゲが隠れていて、開けると中へ入ろうとした。猫に見つからないところへ持って行ったが、なにしろ暇だからまたくわえてくるかもしれない。
　家の周りから小動物がいなくなりそうだ。