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2010年11月29日18:00

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小説の中の謎(14)  解けない謎

 このシリーズでは、ある程度解けたと思った謎を紹介しているのであるが、まったく不可解な小説もある。村上春樹など、ノーベル賞候補と言われている作家の小説が、何の事だかさっぱりわからない。「海辺のカフカ」はいったいなんなのか。四国の森や血まみれの死体や自殺など、大江健三郎の「万延元年のフットボール」と共通するモチーフが多いので、「万延元年」を下敷きにして理解すればよいのだろうか。「万延元年」は、木曽はすべて山の中である、「夜明け前」との共通点がある。
 カフカ「城」の測量技師は、なぜ、城に呼び出されたのか・・・分からん。
人はなぜ、この世に呼び出されたのか、・・・分からん。ただ、神が与え、時到れば、奪いたまうのだ。
 「分からない」ことをテーマとした小説。ただ、カフカの場合、主人公は、「審判」でも、「変身」でも、分からないということは分かっていたのだが。村上春樹では、それさえ、はっきりしないのだ。・・・そういうことなのか。分からん。
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