mixiユーザー(id:37214)

2010年08月02日22:00

9 view

桂米二「上方落語十八番でございます」を読む。

「落語をやめて物書きになったらええのに」と言われる桂米二が書いた
上方落語の紹介本である。

何気ない日常の話から気がつくと、話に入っている。
上手いなあ、と思いながら、気がつくことがある。
ひょっとして、これ、この噺のマクラなんとちゃうンかいな。
実はそうでないのかもしれないけれど、そう思わせるほどに軽妙に、
また、自然に十八席の落語を紹介してくれる。

単に話の紹介にとどまらず、師匠に習った時のエピソードや、
演者によって噺の演出を変えるところ(米二さんは「工夫」と表現します。)など、
なかなか聞けない話をしてもらえるところも貴重だ。

それにしても、米二さんがもう50代と知って驚いた。
私がお見かけしたころは、まだ米朝一門の若いお弟子さんだったのだ。
もっとも、私が熱心に落語を見ていたのは三十年近く前なので、
どう計算しても、50代である方が正しい。

なんともはや、年はとりたくないものである。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2010年08月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031