1枚目 筒井筒
2枚目 NⅭIS ネイビー犯罪捜査班
向かって左から、ギブス、アビー、マッカラム
能「筒井筒」
「生いにけりしな」少女は成人となって業平と結婚するが、
「老いにけらしも」業平は行ったきりで帰ってこない。
ということで、不実な恋人への恨みと老いへの恨みがコンプレックスしているのだが。
最近FOXのドラマで、「NⅭIS ネイビー犯罪捜査班」を見ている。主演はボスのギブス役のマーク・ハーモンであるが、無口で、感情を表さず、犯罪が起きれば何も言わずに事務所を出て行くので、部下は慌ててついて行くことになる。
知らない俳優だったがウィキによればグランド・スラムを達成した伝説のテニス選手の伝記映画「リトル・モー」に出演していた。
で、そんなことより驚いたのは、デヴィッド・マッカラムが被害者の司法解剖をする検視官の役で出演していたことである。気が付いたのはカミさんだったが。
スパイドラマ「0011 ナポレオン・ソロ」では、ソロの相棒のイリア・クリアキンだった。個性的な風貌は変わらないが、歳をとったものだ。つまりは私も歳をとったのである。
日本のドラマで言えば、「相棒」と「科捜研の女」を併せたような感じ。証拠品の科学分析担当のアビー・シュートはゴシック・スタイルで、ギブスや部下の捜査官と共に個性派が揃っている。
アビー・シュートの役が沢口靖子になるが、違うのはアビーが研究室から出ないのに対して、沢口はじめ科捜研の分析官は証拠集めに出ていること。
ゴシック・スタイルでは目立ってしまって捜査にならないからだろう。
基本はハード・ボイルドであるが、犯人を尋問する過程での取引が多い。犯人に同情の余地がある場合だが、自白すれば訴追しないとか、死刑にならないようにするとか。日本でも暴力団関係では警察との取引もあるのだろうが、アメリカでは頻繁なようだ。確かに、恵まれない環境にいた犯人や警察のコストを下げるためにはその方が良いのだろう。
この捜査班は海軍関係(被害者・加害者)だけが対象だが、やはりFBIとかぶっているので、しょっちゅう横やりが入ってくる。どちらも連邦捜査官なので同格だし。
戦前は、軍関係は憲兵隊と軍事裁判だったが、軍事機密にかかわることでは外部の警察や検事を入れたくないはず。それは今の自衛隊でもそうだと思う。
ところで、海軍内での犯罪だから戦艦や航空母艦も舞台になる。その場合、海軍は全面協力だとのこと。確かに、戦艦内部のセットは作れないだろうし。
しかし、近年のハリウッド映画では協力しなくなったとのこと。ハリウッドには中国の資本が入っているらしく、あちらは官も民もない共産主義なので機密が保てないからだと。
ハリウッドは、ソ連とも仲が良かったし、それで戦後マッカーシー上院議員による調査があった。ところがマッカーシズムだと言われて逆に追放されてしまったのだが。
今でも、同調者がいるのだろうと思う。
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