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2014年03月03日10:36

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俳句の話(5)  地名俳句

 ある時、森澄雄選には名所を詠み込んだ句が多いのに気がついた。だから、何でもいいのかと思ったのだが、当時は・・・今でもか、その必然性が理解できなかったのだ。だから、地名を入れたのを投稿してもだめだった。

 その中で、入選したのがこれだった。
 ★牡蠣揚げて七尾の海の深雪晴れ

 テレビのニュースで能登の七尾湾の映像が映されていて、そのまま句にしたのである。その時、市中の巻きの「能登の七尾の冬は住み憂き」がよみがえってきて、その逆だと思ったものである。

 その頃だったか、また誰の句でどこに発表されたのか覚えていないが、
「雪に置く郵袋ひとつ余呉の駅」とあるのに感心した。余呉は琵琶湖東岸の北で、若狭湾のすぐ近く、小さい湖、余呉湖がある。
 ということで、出張の帰りに米原駅で途中下車し、余呉の駅まで行ってみた。本当に無人駅一歩手前で、改札にいたのはパートのおばさんだった。余呉湖はすぐそこで、周りが切り立った山で湖は薄暗く神秘的なというか、誰もいないせいか気味が悪くなってきた。案内板によれば、正面の山が「賎が岳古戦場」とあった。

 駅に戻って、土浦までの切符といったら、おばさんが計算しだして、えーとえーとと言いだしたので、米原までにしておいた。
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