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2023年06月28日10:16

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浮世の謎(110) プーチンの足を噛んだブリゴジン

 傭兵隊長ブリゴジンの乱はあっさり終結して、ブリゴジンはプーチンの盟友ルカシェンコの独裁する白ロシアに亡命を許されたとのこと。プーチンの得意の裏ワザは大物の反対派を心臓麻痺か何かで消すことだが、ブリゴジンもプーチンの手の内にいるようなものだからいつどうなるか知れたものではない。
 ただ、ウクライナにとっては、彼も侵略者に違いないのでどうなっても知ったことではないに違いない。重要なのは、ロシア人やロシア軍の間に亀裂ができたかどうかだろう。

 新聞の記事にもあったが、ブリゴジンは亡命の時にロシアの街に現れた時、それを見た人々に握手を求められたり、結構人気があったらしい。
 ブリゴジンが生きていられるかどうかだが、プーチンはたくさんの傭兵隊を作ったらしいのだが、その理由はロシア正規軍から戦死者がでれば、ロシア民衆の支持を失って次の選挙が危うくなるからだとか。
 20年の独裁者プーチンにとって選挙の操作などなんでもないと思うのだが、習均平ほどの鉄の独裁ではないので、選挙の時に民衆の前に姿を現した時に、万歳ウラー一色になるという自信がないのだろう。

 鈴木宗男や佐藤優は相変わらずソ連・ロシアの味方らしく、ウクライナの政権はアメリカと癒着した汚職天国だと言っているらしい。しかし、実情がどうあろうとゼレンスキー政権は選挙の結果であって、ウクライナ軍の敢闘精神がただならぬものであることは間違いない。たしかに、欧米の武器の援助があるから戦えるのだが、プーチン型独裁よりも「腐敗」政権の方が良いと思うからこそ命を懸けてゼレンスキーに従っているはずである。

 ゼレンスキーが腐敗だと言うなら、鈴木や佐藤はどうなのか。ロシア大使館ににらまれたら「ロシア評論家」としての立場はなくなるだろうし、ロシアとのパイプを失った鈴木には維新にとっての利用価値もなく、ソ連に宗男ハウスを献呈して佐藤とともに外務省を追放された不名誉記録が残るだけ。
 彼らは外務省が憎いだろうし、その背後にアメリカを見て、そして回りまわってアメリカの援助を受けるゼレンスキーが憎いに違いない。

 彼らが見ていないのはソ連・ロシアに近接する他の東欧諸国である。東欧諸国は白ロシアなどの少数の国を除いて、一斉にNOTOへの加盟を求めている。鈴木や佐藤はアメリカが嫌いなのだろうが、ウクライナを含め多くの北欧・東欧諸国はアメリカを選んだ。永世中立国のスイスまでウクライナへの軍事援助を検討している。
 で、今、傭兵隊長の一人がプーチンの足を噛んだわけだが、他の傭兵隊長たちがどう動くのか、注目すべきところである。


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