私の俳句は、観察力が弱いせいだろうが、光ものが多いのである。確かに、たいてい何らかの光があるので、観察するまでもないのである。
入選したものを拾ってまとめてみると、
★スコップの光ひらめく春の雪・・・この前の雪で、一番新しい光りもの。くたびれたが、入選したのでよかった。
★透明の光一筋鱚上る・・・テレビのニュースを見て。
★押し開けて秋の光の出窓かな・・・中古で買った家だが、作った人が青函連絡船の船長さんだったというので、船長室のつもりだったかと想像している。
★荷台へと光打ち撒く(ぶちまく)秋刀魚かな・・・これもニュース番組。
★川底を光が洗ふ秋の川・・・これは実見だが、観察するまでもないか。
★日の中に光の形冬木立・・・夕方の逆光で影絵のようになって見えた。
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