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2011年04月25日17:19

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利根川土手のスケッチ

 パート1
 四辺形が光ってカエルが鳴き出した
 ウグイスがセヴィリアの理髪師序曲?のように鳴いた
 おまえは声の手抜きをしただろう
 今日は、向こうの土手の菜の花も眠そうだ

 パート2
 60年前に、ここまで水が来ましたよ。
  その時、外堤防はあったのだろうか。なければ、布施弁天の階段も水に浸かったはずだ。
 これより下に家を建てるな、という碑があります。
 今日の利根川はゆったりゆったり、曲がりながら流れている。
 時には、まっすぐ流れたくなるのだな。
 
 パート3
 土手に続く斎場は新緑におおわれた
 頻繁に、静かに車の列が入って行く。
 常緑樹の楠が、しきりに古い葉を落としている。
 いつの間にか車でいっぱいになり
 また、いつの間にか空になり、新緑のさやぎだけになった。

 パート4
 この土手は町に抜けられるか
 分かりません
 はっきりしているのは、空の下にいることだけ
 なんとイージーな、教師のたまではないな

 パート5
 上空に寒気があるとかで、霞の中にいるというのに、冷たい風が降りてくる。
 おいおい、黒雲でいっぱいになったぞ。あられでも降らすのか。
 大粒の雨が地面をたたき、雷がつづく。新緑も身をよじっている。
 そして、30分。霞も洗い流して、黒雲は下へと移動していった。
 筑波山が居眠りから目をさました。
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