小林聡美というと、大林監督の「転校生」以来のツキアイだ。
「やっぱり猫が好き」はチラ見だったが、「すいか」にはしっかりハマった。
サバサバ系演技派女優として知られる小林だが、はっきりものをいう人だけに、
エッセイストとしても、いくつもの著作が出ている。
この本を選んだのは、古本屋に転がっていたということでしかない。
書かれたのは10年前、三谷幸喜と結婚して3年目ごろであるらしい。
新婚気分も抜けて、「マダム小林」と自嘲するのがほどよい距離感で、
当り前な、でも、普通じゃない結婚生活を軽妙に描いてくれる。
なるほど、面白いじゃないか。
身辺雑記系のエッセイというと、結局、生活の覗き見になってしまうのだが、
そこは、小林聡美独特の書きっぷりで芸になっている。
読まなきゃいけないわけではないが、読んでみたいという気にはなる。
また本屋で目に入ったら、つい買ってしまうかもしれない。
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