漫画業界「あるある」ネタのストーリーギャグ集の2巻目である。
この巻でも、素直な漫画少年たちは、業界の論理にもまれてつぶされていく。
1巻でプロになれなかった漫画家志望者たちが再登場して、
トキワ荘復活プロジェクトもどきの作品で集められていたり、
1巻で宗教に走った売れっ子少女漫画家が、
出版社のパーティーで奇抜な服装で登場したり、
読みきりのようで、キャラクターの再利用も多く、それを追いかけるだけでも楽しい。
この作品のモデルは誰かという要らぬ詮索をされないように、
作中の雑誌名、作品名、人物名は、極端に「ありえない名前」になっている。
雑誌名は、「少年青虫」「少年赤虫」「少年蛆虫」「コミックひよけむし」「コミックガガンボ」と
すべて虫の名前で統一されている。
で、ふと気づいたのだが、すべての漫画雑誌に「虫」の名前がついていることには、
実は手塚治虫へのリスペクトがあるのではないかと思ったのだが、思い込みだろうか。
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