月刊誌の連載だが、この漫画の一話はほぼ一日だ。
この巻の冒頭は、前巻の最後によつばが持ち帰ったみやげ物のお菓子を、
父が洗濯機に入れられたズボンのポケットから発見するところから始まる。
そうか、この漫画は、そういうスピードで描かれているのか。
謎も少しずつ明らかになる。
ジャンボは花屋の息子であるらしい。
隣家のお父さんは、本当に存在しているのか?
よつばは年齢以上に日本における社会常識を知らない。
バスは知っているが、乗り方を知らない。
いや、幼児なら知らなくていいのだが、
大人と一緒に乗るべきだということを知らない。
幼児は無料と聞いた瞬間、一人でバスに乗り込んでしまっている。
幸い一駅で降りてきたが、よつばは達成感で満々だ。
そんな世の中の全てを前向きに感じられてしまうことが、
今のよつばなのだ。
花火大会・動物園、そんなイベントが幸福を運んでくれた毎日。
いや、そんな特別な何かがなくても、全てが幸せに満ち溢れていた日々。
この漫画では、まだ夏休みが続いている。
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