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2019年03月25日22:31

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いだてん第12回「太陽がいっぱい」を見る

播磨屋の後任が決まりました。
三宅弘城さんは、ナイロン100℃の座員ではあるものの、大人計画の一員、
グループ魂のドラマーとなれば、宮藤官九郎の仲間の一人です。

「真田丸」でも、序盤の室賀正武役の西村まさ彦、中盤の片桐且元役の小林隆、
終盤の長曾我部盛親役の阿南健治と、要所で三谷幸喜は劇団の仲間を使っていました。
「いだてん」では、田畑政治役の阿部サダヲ、橘家円喬役の松尾スズキ、
平沢和重役の星野源、今松役の荒川良々、中沢臨川役の近藤公園と、
クドカンなじみの大人計画の役者をきっちり埋め込んでいます。
やっぱり困ったときに頼りになるのが、昔からの小劇場の仲間なのでしょう。

さて、マラソン競技の朝、四三は安仁子に起こされます。
この時点で、四三は本来の四三ではありません。
しかも、子どもの頃のことや亡くなった父のこと、予選での治五郎先生の言葉などを
矢継ぎ早に反芻している時点で、やはり四三は変です。

案の定、いきなり道を間違え、なんとか市電に乗ってもよくわからなかったり、
父と重曹水の記憶を思い出したり、ついには大森を背負うはめになったりで、
きちんと準備するどころか、よくわからないうちにマラソンがスタートしてしまいます。

中継もないのに時計まで合わせて、金栗家で鯛を食べながら応援するスヤたちも、
治五郎からの電報を神妙に待つ永井・可児の残念ブラザーズを始めとする高師の面々も、
スタジアムにいても旗による途中経過に一喜一憂するしかない治五郎たちも、
多くの人たちがシンクロしながら四三が何を成し遂げてくれるのかを待ち続けています。

一方、軽快で幸せそうなスウェーデン民謡とはうらはらに、続々と倒れる選手たち。
四三もまた暑さによって混乱しながら子ども時代の自分と対話する幻想を見てしまい、
給水所でも水を飲まないまま、それでも(失敬と言いつつ)加速を続け、
ついには、立っていることさえままなくなりながら道を誤ります。

帰ってこない。棄権してない。どこにいるのかさえも分からない。
探し回る治五郎と弥彦たち。えっ、部屋にいる。えっ、日射病? 熱中症?
ポカリ、飲まなきゃ。

ということで、今回の秀逸は、
大森の体調を気遣いつつも、しっかり四三の晴れ姿を写真に収める安仁子でも、
大胆にも初高座を「富久」と決めて、車を引いて覚えようとする美濃部クンでも、
シルクハットに蝶ネクタイが、ランニング姿よりもよっぽど似合っている弥彦でもなく、
夫の目の前であるにもかかわらず、平気で「会いたかばってん、会われんたい」と歌い、
あからさまに四三のことを応援してしまうスヤの消えない恋心。
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