読売新聞1月22日朝刊に、親日派として知られるが、田中真紀子外相がアーミテージ国務副長官との会談をドタキャンしたことで私も名前を覚えたのである。田中真紀子迷走劇の始まりでもあった。
で、この論評では、トランプ大統領をいさめている。
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就任から１年 海外での米国の立場を弱めている。
一方、内政では、米国第一政策の下で、株価は高騰し記録的低失業率となっている。
�⊃�用を失いつつあるトランプ外交
手の内を見せない取引的手法はビジネスでは有効かもしれないが、外交では問題だ。
米国の魅力は米国の価値観にあった。ところがＴＰＰ参加を打ち切った。気候変動に関するパリ協定の弱体化を図り、イランとの核合意も壊すつもりだろう。
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中国が米国の代わりに前に出ようとしている。
中国の不公正な貿易慣行を認める代わりに北朝鮮での協力を取り付けようとしている。
シンガポールは米国とも中国とも有効でありたいとするが、まず中国からという。
�ぅ▲献�外交は安倍首相に頼っている
トランプ政権の政策は東京で書かれているようだ。
「自由で開かれたインド太平洋」は日本発である。
日米同盟は米国の継続的関与のたまものなのである。
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米国第一政策を拡大し、世界の指導者の役割を受け入れるべきである。
と、いった内容である。
☆海風：
結局、アーミテージは従来のアメリカ外交路線で、可能な限り対立する諸国の調停役で、公平な審判者であるべき、とする。
それに対して、その路線で米国の国力が落ちてしまった。特に経済のグローバル化では米国の中産階級を没落させてしまった。利益を受けたのは低賃金の移民労働を活用したグローバル企業ではないか。彼らは不利となれば米国から出て行ってしまう。そうはさせない。というものである。
それがイスラム差別、主にメキシコからの不法移民の禁止、はては女性差別などなど、リベラル文化への下品な攻撃に見えるのであろう。共和党のアーミテージさんも苦言を呈したくなる原因を作り出しているようである。
結局、経済の、資本と労働の国際化圧力と、国内産業と労働力保護との間を、どう調整するのかという問題が解けなければ、トランプさんの蛮勇を止められないに違いないのである。なりふりかまっていられない、これがトランプさんの心境であろう。
その際、中国を止める戦略については安倍路線に乗っているという構図なのである。
中近東のイスラム対策にはサウジに期待しているのであろう。
欧州対策はイギリスである。
世界の信用を失った、などという抽象的な批判には聞く耳はない、ということなのである。
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