mixiユーザー(id:37214)

2017年01月21日11:59

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「乙嫁語り」9巻を読む

まず、表紙が目につく。
すっくと立ったパリヤさんが、なかば怒りに満ちた緊迫した表情で、
口元にメガホンのようなものをあてて、何かしら叫んでいる。
パッと見は、「キミたちは完全包囲されている。銃を捨てて出てこい。」の図である。

よく見ると、メガホンに見えたのは丸いパンで、左腕でさらに2個のパンを抱えていた。
このパンの登場するページを見ると、
「これは鷹の爪文様です。鷹の爪は魔除けです。
 ウマルさんとご家族と親戚の皆さんが健康であるようにと願いました。」
と自分が焼いたパンの口上を述べる。

後の二つは、良い知らせが届くようにとの思いを込めたタンホポ文様、
末永く良いご縁で結ばれるように願ったナワ文様だとやっとの思いで語る。
パリヤさんは怒っていたのではなく、テンパっていたらしい。

というわけで、パリヤさんの純愛は続いている。
ウマルも実によく出来た男で、不器用なパリヤのことを意に介さず、
頼もしい仲間のように、パリヤさんを愛している。
よかった、よかった。

というわけで。今回の念入り描写は、
思いが込められたパリヤのパン。

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