mixiユーザー(id:37214)

2016年12月17日13:10

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「ゴールデンカムイ」9巻を読む

案の定というか、渋々というか、
剥製職人江渡貝宅にいた杉元と土方の一味は、鶴見中尉の部下たちに襲われ、
いつもの派手なドンパチのあと、やむなく呉越同舟、同床異夢の旅が始まる。
次の目的地は、贋札犯・熊岸長庵が収監されているという月形監獄である。

二手に分かれての移動とはいうのの、
杉元・アシリパ・スナイパー尾形・不敗の牛山という取り合わせも妙だが、
土方・永倉・女装の家永に、
脱獄王・白石と謎のアイヌ・キロランケというのもキャラが濃い。

アシリパのコタンを出発したマタギの谷垣も、後を追う。
なぜか、予言女・インカラマッと、コタンからついてきた少年・チカパシも一緒だ。

途中、脱獄王・白石と熊岸のサブストーリーや、
土方と永倉の小さなエピソードを交えつつ、
戦闘力の強い杉元班は、
アイヌコタンを乗っ取っていた脱獄囚たちとドンパチを繰り広げる。

少しずつ役者がそろってきた感じだ。

というわけで、今回の食事は、家永が作った馬のモツ煮「なんこ鍋」と、
アシリパの罠で捕まえたトゥレプタチリ(ヤマシギ)の
チタタプ(ミンチ)を煮込んだオハウ(鍋)。

特に、江渡貝邸宅での「なんこ鍋」は、なぜか長テーブルで横一列に食べていて、
というよりも、レオナルドの最後の晩餐そのままの構図になっている。

キリストの位置には、アシリパさん。
右に土方一味、左に杉元一味でペテロに杉元、ヨハネに白石をあてている。
足りない人物は江渡貝の人体剥製で補充しているあたりがアレなのだが、
イスカリオテのユダに配置されているのがキロランケというのが、
なんとも示唆的なところだ。
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