1枚目 カメヤン 昨年7月から来なくなった。
2枚目 ノラクロ 昨年11月ぐらいから来なくなった。
3枚目 なにこれ珍百景のふくろう ネットから
かかりつけの獣医さんが、野良猫の命は短いと言っていたが、昨年7月頃からカメヤンがぷっつり来なくなった。その代わりに毎日2,3回来て食べて行くようになったのがノラクロだったのだが、この猫も半年ほどで来なくなってしまった。
獣医さんの言うには、猫はいいところを見つけるとそっちへ行ってしまうから、とのことだったが、それにしてもである。
カメヤンとノラクロは、対照的な性格で態度も正反対だった。
カメヤンが来るようになった時、猫ドアから少しずつ入ってきた。初めの頃は、のんたんもペコも嫌がるので、大きいカメヤンを抱えて外へ出していた。それでも、又入ってくる。知らぬ顔をしていると、しばらく寝そべっていて、だんだん近づいてきて、それを何回か繰り返して、私が気がつかないでいる時に傍を通り抜けて、とうとうカリカリを食べ始めた。
それからは、毎日2.3度、わんわんと鳴きながらやってくるようになった。とにかく、人なつっこい。おとなしい。外へ出す時にも決して爪を立てたり、牙をむいたりすることはなかった。
しかし、大きくてかさばる猫なので、かみさんもずうずうしいと嫌がっていた。来なくなって清々したと言っていたが、代わりに来るようになったのがノラクロである。
ノラクロはとうとう最後までなれなかった。のそのそやってきて台所の前で寝そべる。カリカリはあまり好きではなさそうで口をつけない。仕方がないので、年取って病気がちのリンのために作ってある鶏肉も煮たのをやると食べるのである。
食べたら出て行くように仕向けても、牙を剥き爪を立てて抵抗する。怖くて。何より困るのは台所仕事ができないのである。足にまとわりついてぶつかると唸りだす。
ここにいたって、かみさんもカメヤンが良かったと言いだした。
私もだんだん扱いに慣れてきて、さっと後ろから抱えあげて戸の外へ出す技を身に付けることができた。
黙って入って来ると、コラッと頭をはたいてやると、にゃおと鳴くようになった。
ところが、ノラクロもぴったり来なくなってしまった。気が強くて、よく喧嘩をしていたので、怪我をしたのだろう。
かみさんは、ノラクロが来なくなってほっとしていたが、私の方は、カメヤンに続いての二重のペットロスで、いまだに回復しない。正確には、半ノラ・半ペットなのだが。
落ち込む話はこれぐらいで、昨夜は最後の「ナニコレ珍百景」だった。これまでのトップ人気の再放送ということで、「一人暮らしのおばあさんと屋根裏ふくろう」が2位になっていた。これは、30年以上?(覚えていない)、フクロウが巣をつくって、雛がかえると、親は育児放棄でどこかへ行ってしまう。歩けるまでになっていたひな鳥は階段をおりておばあさんのところにやって来る。育って飛べるようになると去って行く。
そして、また季節がめぐって・・・を何十年も繰り返しているのだそうである。
この物語のポイントは、本来は雛が飛び立つまで親が面倒をみるはずが、歩けるようになったところでおばあさんにバトンタッチしてしまう習性を身に付けてしまったことであろう。自分もそうだったから。最初、何らかの事情で親が巣に戻ってこなくなった。困ったひな鳥が親を探して階段を下りてきたところをお婆さんに(当時は若かったはずだが、昔話風にいえば)助けられた。そういうものだと思いこんだ初代の屋根裏ふくろうは、親と同じ場所に巣を作り、親と同じように雛が歩けるようになったところで去って行ったわけである。
・・・ところでお婆さんが亡くなったらどうするんだろう、などと余計な心配をしてしまう。落ち込みの連想か。
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