mixiユーザー(id:37214)

2015年12月12日16:27

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「なぜ、地形と地理がわかると古代史がこんなに面白くなるのか」を読む

つなぎで読んだ新書。

地理ネタを使った歴史のスキマ情報本である。
扱っているのは、旧石器時代から平安時代までと広い。

教科書に載っている歴史というと、大きな出来事とその影響までだが、
地図を示しながら見つめなおすことで、その背景にあたる部分を明らかにしている。

たとえば、平安京遷都に関しては、東に川・南に沼、西に道、北に山という
青龍・朱雀・白虎・玄武の四神相応の地というのはよく聞く話だが、
さらに一歩進んで、琵琶湖の水運を重視し、
東国・北国への影響力を高めるという意図があるとする。

鈴鹿・不破・愛発の三関は、東海道・東山道・北陸道におかれた関だが、
反乱や政変で咳が閉じられるのは、外部勢力から畿内を守るためではなく、
反乱勢力を畿内に封じ込めるためのものだいう話も面白かった。

ただ、ひょっとすると、大学できちんと日本史を学んだ人にとっては
常識的な話ばかりなのではないかと思うくらいに、内容が手堅い。
これからというところで、説明が終わっている感もある。
200ページ弱の本で50の「なぜ」に答えているのだから、
仕方ないことであるかもしれないけれど。
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