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2013年08月04日19:37

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久住昌之・谷口ジロー「孤独のグルメ」を読む

旅行用に空港で買った文庫本。
結局、飛行機の中では寝ていたので、帰ってきてからチマチマ読んだが、
この年になると、文庫本サイズの漫画はつらい。
谷口ジローの絵が濃密なので、なおさらだ。

輸入雑貨を取り扱うおシャレな中年男が、出先でいろんなものを食べまくる。
下町を歩いていて、なんとなく入った店で旨い飯を食らう。
仕方なく入ったような店で、思わぬ旨いものにありつける。これは幸福だ。

ところが、この男、酒を飲まない。
仕事終わりの一息ついたときにも、かたくなに酒を飲まず、甘いものに向かう。
そのぶん大食で、うっかり勢いで定食2人前くらいを注文し、
ちょっと頼みすぎたかなあと言いつつ、それでも平気で食べてしまうのだ。

酒を飲まない人には、それなりに説得力があるのかもしれないが、
真夏の大学野球、汗だくの神宮球場にあっても、男はカレーだけを食う。
ここまで潔く酒を忌避されると、酒飲みにはかえってつらい。

悪いが、はっきり言う。
酒なしに、グルメなんて言ってくれるな。
身勝手な要求かもしれないが、がっかりだ。
多分に、老眼に対するヤケッぱちないらだちがあることも含めて。
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