「庭先案内」8巻が、「庭先塩梅」にモデルチェンジして3巻目、
「水蜻蛉の庭」「金魚草の池」に続いて出たのが、この「地図苔の森」だ。
本編と無関係なタイトルは不可解だったが、あとがきに種明かしがされていて、
「水・金・地…」ということらしい。(なら、8巻は出るか。)
今回は珍しく一話ごとの「あとがき」が付けられていて、
創作の秘密みたいなものも垣間見える。
「ルポライター志望少女」の話に登場した「古本屋の親父」が
なかなか良い味を出していると思ったら、
須藤真澄も「今後も「おやっさん」(昭和の仮面ライダー)的な扱いで
登場させていきたいです。」と書いていたりする。
こういう「使えるキャラ」をストックしておき、
このアイデアなら、この人が使えそうだとか、
この人の後日談なら、こういう話になりそうだとか、
そんな風にして、新しい物語が生まれてくるのだろう。
「風邪引き美大受験失敗少女」については、須藤真澄も気にしていてるらしく、
「この娘さんを、いつか幸せにしてやりたいんですけどねえ、
どうしたらいいんでしょうねえ」としみじみと困っている。
(設定上、登場のたびに物語内時間が1年経過してしまうため)
「いつのまにか「よく登場する若い娘さん」枠最高齢になってしもた。
嫁にでも出すか、国外に逃がしてみるか。」
はい、楽しみにして待ってます。
次の巻は「火事場の泥棒」でどうだ。いろんな意味で違うか。
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