cultureという言葉には、耕作と文化の意味があり、これは農業から文明が始まったことを、そのまま表わしているのだ、と教えられた。エジプト文明はナイル川の灌漑農業あってのもの、メソポタミアもチグリス・ユーフラテスあってのものである。
しかし、考えてみれば、農業以前に石器時代があった。これも、石器を作れない種族から見れば、それを持つ人々は仰ぎ見るような存在だったろう。立派な文明ではないのか。
で、もう一つの意味、みがくがある。教養を磨くと例示されているが、石や木を磨いてもよいのではないか。これだと文明史にぴったりなのだが。
農業とは土を磨くことなのだ。つまり、木や草、石を除き、耕して固い土を細かく砕き、平らにして、種をまく。
石を磨いて石器を作って狩猟をして肉や毛皮をとる、その石を棒につけ鍬にして土を磨く。
文明発生に、礼拝cultと 石器づくりcultureがあった、となれば、この言葉はヨーロッパにとっては根源的な言葉であろう。
日本語でこれに当たるのは何だろう。
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