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2010年12月06日06:16

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小説の中の謎(31)  鳥の鳴き声からギャグへ

 宮沢賢治はオノマトペが得意だった。「オッペルと象」の・・・のんのんのん、「風の叉三郎」の・・・ドッドド ドドウド ドドウド ドドウなど、有名である。
 「セロ弾きのゴーシュ」では、下手な演奏家を、からかいに、はげましに動物たちがやってきて、そこから得た示唆で、上手なセロ弾きになるという物語である。むろん、言われているように、一週間もしない練習で、下手が上手になるわけがない。ここは、いわゆる歌ごころを学んだということだろう。
 動物たちがどうしてそれを教えられるのか。動物、鳥、虫のなきごえは、すなわちオノマトペとして聞きなされている。これがすなわち歌になるのでなかろうか。動物たちが人間に歌を教えたのである。そう言えば、我が家の猫は七色の声で、いろいろな鳴き方をする。
 さて、ここからだが、コメディアンたちが盛んに連発するギャグである。当たれば、それだけで人気者になる。ゲッツ、そんなの関係ねえオッパッピ、チョイ チョイ、この前なくなったがガチョーン、古くは、あじゃパー、さらに古く、オッペケ ペッぺケペッぺケポなどなどのギャグは、オノマトペなのではないだろうか。
 一方は歌や詩に、一方は喜劇に分かれたが、もともと動物たちの鳴き声から学んだものだった。
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