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2023年05月25日20:53

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浮世の謎(83) イスラム教と言う特異な宗教

 神社境内のさい銭箱などを壊したとしたイスラム教徒のガンビア人が逮捕されたとの報道があった。本人は、逮捕は違法と言っているとのこと。
 イスラム教徒はどこにいてもイスラム法に従うらしいので「郷に入いれば郷に従へ」という格言はないのだろう。
 この格言は、いかにも日本の村を思わせるし、日本の格言だと誤解していたが、4世紀のキリスト教聖者(聖アウグスチヌスなど)とのことで、英語で言えばWhen in Rome, do as the Romans do.
 確かに、ローマ帝国の初期に、ネロなどに弾圧されたので、ローマ人を刺激したくなかったのだろう。

 しかし、キリスト教から派生したはずのイスラム教はアラー以外に神はいないし、それは他の国でも同じだと信じている。
 イスラムとキリスト教の違いは、キリスト教が政教分離し世俗化したことである。だから無神論を唱えても教会から弾圧されることはない。

 ただ、韓国から1983年に来日して、キャバレーなどで働く韓国人女性を取材して「スカートの風」を書いた呉善花(オ・ソンファ)氏は軍人だったとのことだが、韓国に多いキリスト教徒だったので、何人かの女性で集まってアパートの窓から邪教の神社が滅ぶことを大声で祈っていたとのこと。それで、アパートの持ち主から、声が大きいとの苦情があるので・・・と頼まれた。後に拓殖大学教授になり日本に帰化した。
 本書によれば、韓国の女性は離婚したとか、恋に破れたとかで住みにくくなると、日本にいる親戚を頼って日本に来るとのこと。日本の男は優しいので付き合いやすいのだそうである。

 また、イスラム教徒だったと思うが、弱い神の元で日本人は生きて行けるのかと不審に思った人がいたとのこと。この人は鋭い人だと思うが、確かに、信仰があるのか無いのか分からない状態で、寺と神社のお参りする。漢江でない場合は、寺は葬式に関連し、神社は子供の成長に関連するように、人間の死と生に対応して分業している。
 で、信仰を問われると、仏教と言ったり、無宗教と言ったり、気分次第で答えることになる。
 日本人は同調圧力に弱いと言う文化人がいるらしいが、同調圧力の最たるものは、どんな場所でも時間になるとひざまずいて祈りだすイスラム教徒ではなかろうか。異端はもとより信仰を捨てることも許されないのである。
 日本人の場合は、同質的と言うべきで、お互い様という認識や感情が同質的だから似ているので、宗教の強制・圧力があったからではない。

 イスラムで世俗化し政教分離したのはエジプトのナセルとトルコのケマル・パシャの軍事革命だけだった。
 だいたい北アフリカでアラブの春とか言う民主化運動があったが、たとえ軍事政権が倒れても、イスラム法学博士という僧侶の集団の宗教政治になるだけである。イランの王政を倒したホメイニ革命もそうで、ホメイニ師亡きあとも後継者が政治を支配している。
 結局、信者は法学博士の説教に従うし、従わなければ生きていけない。
 マホメットをからかった小説家はホメイニ師だったと思うが死刑を宣告されてイギリスに亡命した。で、日本語に翻訳した五十嵐教授は暗殺された。
 イスラムは強いと言うより危険な宗教と言うべきで、いま日本の一部リベラル新聞で問題視されている統一教会のレベルではない。

 サウジアラビアでは実権を握った皇太子が近代化政策を進めているとのことだが、そこで新聞記者が暗殺された。それは問題だが、この記者が何を批判して憎まれたのか報道されない。イスラムの近代化を批判したからか、政教分離になっていないためだったのか? 何の報道もないということは不可解であるが、皇太子の近代化政策を批判した旧守派だったのかと思える。


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