浮世の謎（82）　フランス革命信者のリベラル系知識人

　ソ連の崩壊でマルクスは死んだが、彼の信者の多くはフランス革命信者に転向したに違いない。もともと、フランス革命、普仏戦争後のパリ・コッミューン、ロシア革命の系譜名わけで、ソ連がただの共産党独裁政権で不要なものを計画生産する官僚天国だったことを暴露されて失敗したら、元に戻ればよいわけである。フランス革命は貴族制を廃止して民主主義をつくったと信じられているので。
　しかし、貴族制を廃止するのに暴力はいらない。貴族が大地主だと言うなら相続税を上げれば何代かたてば称号だけの存在になる。英国の場合は貴族の大邸宅は人手に渡るか、博物館になったわけで。

　元祖リベラルのような桑原武夫京大教授はフランス革命を理想とするリベラルだった。
フランス革命信者はリベラルは、自分たちが不正だと信じる政治家が選挙に強い場合は、テロの犠牲者になるのもやむを得ないと思っているらしい。
　統一教会に寄付させられ貧乏になった。その統一教会の集会に祝電を送ったとして、安倍元首相を射殺した犯人を擁護するインテリがいる。
　そもそも、朝日新聞が安倍首相を憎んで「安部の葬式は朝日が出す」といていたのだが、なぜ、そこまで憎まれたのか理由が分からない。

　普通の国にすると公約したからか、中国包囲網のようなインド・太平洋構想を提案したからか。韓国の追加要求を、ゴールポストを動かしてはならないと拒否したからか。
　よく分からないが、少なくとも朝日新聞が選挙結果による政権を容認しないことは確かであり、フランス革命主義者だということである。

　私の実家は朝日新聞だったので、新聞が読めるようになった後は朝日ばかり読んでいた。しかし、高校の頃には朝日がおかしいと気が付いた。というのは、当時の非同盟主義のリーダーだったカンボジアのシアヌーク首相（国王）を褒めても、所得倍僧計画を達成した池田首相を褒めないのである。両者の業績の差は歴然としている。非同盟主義が国際政治を動かした実績はないので。

　多分だが、ウクライナの惨禍を見て、自衛隊に反撃能力をつけると言った岸田首相も批判しているに違いない。朝日新聞は朝日労組が支配しているので（株式の過半数を持っている）、朝日は社会主義を目指しているのだろう。フランス革命の申し子のような新聞社である。