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2015年07月27日09:04

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俳句、短歌、詩の幻想に向かって(1) 「滝壺や都会の夜に埋もれて」

 読売に長谷川櫂選の「四季」欄があり、俳句や短歌の紹介をしている。しかし、たいてい意味が分からない。今日の、曽根毅作も一見して何のこと? だった。
 この句に東京の夜景の写真が添えられていて、「夜の東京に埋もれた巨大な滝壺に落ちる滝。ほんとうの滝壺以上に迫力がある。」との趣旨の評が付けられていた。

 しかし、後で気が付いたのだが、夜景の光の点が滝壺の飛沫と見立てたのだ。そう見れば、ビルの屋上などからみる夜景は、滝壺のように涼しげで、いかにも夏の夜の気分になる。
 多分、光の点を何と見るかから発想が動き出したのだろう。私の無駄に時間の長かった俳句も、単純な叙景で終わるのでなく、幻想の域に達しなければならない。そもそも、幻想のなかに消えるのもそれほど先のことではない。

 三日ほど前だったか、土浦も長い雷雨に見舞われた。空を見ると、飛行機が乱れる雲の中に消えて行くところだった。大丈夫なのか、少し不安になった。
 ★雷雲の中に飛行機消え行けり・・・これだと見たままだし。
 ★・・・飛行機迷いなし・・・なお駄目だ。

 木枯し紋次郎「地蔵峠の雨に消える」のほうがよほど幻想的だった。

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