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2018年02月23日01:54

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画質の良さに評価も一変 『10億ドルの頭脳』

マイケル・ケインの当たり役、ハリー・パーマー・シリーズの第3作『10億ドルの頭脳』が国内盤ブルーレイで出ました。

硬派な第1作『国際諜報局』、娯楽に徹した第2作『パーマーの危機脱出』に比べると、鬼才ケン・ラッセル監督の長編デビュー作である本作は、かなり異色で前衛的です。

この映画を最初に見たのは恐らく高校生の時で、NHK-BSでの放送でした。
4:3にトリミングされており、画質も今イチで、その後出た北米版両面ディスクDVDで初めてノートリミングのシネスコ・サイズで見られたのですが、正直なところ画質は中の中といったところ。

それが今回のブルーレイの画質といったら。鳥肌が立つほどのクリアーさです。

あまりの画質の良さに映画の評価まで一変してしまいました。

1967(昭和42)年のイギリス=アメリカ映画です。


【物語】
英国情報部を退職し、探偵事務所を営んでいたハリー・パーマー(マイケル・ケイン)のもとを、情報部時代の上司・ロス大佐(ガイ・ドールマン)が訪れる。新たな任務をハリーに依頼しに来たのだったが、情報部の仕事に嫌気が差していたハリーは、大佐を追い返す。
そんなハリーの事務所に、一本の電話がかかる。ある荷物を運べば金を支払うというものだった。電話の指示通りにヘルシンキにやってきたハリーは、かつての友人であるレオ・ニュービギン(カール・マルデン)と再会。彼は、ある組織に属していた。


…そもそも原作からしてぶっ飛んでいるのを、アンドレ・ド・トス(『肉の蝋人形』!)のプロデュースでケン・ラッセルが監督という時点でぶっ飛んでいます。テキサスの石油成金が東欧の小国で革命を起こすというプロットに、どうして英国情報部が絡むのかという疑問も、かなり強引に解消されています。

この映画の魅力は、物語の欠点を補って余りある素晴らしいいくつかの要素です。

フランソワーズ・ドルレアック(遺作)の陰のある美貌。
オスカー・ホモルカ(=シュトーク大佐)の面白さ。
本家と分家の007両方に出演しているヴラデック・シェイバルの怪演。
若き日のドナルド・サザーランドとスーザン・ジョージの出演。

そして忘れてはいけないのが、リチャード・ロドニー・ベネットの美しい主題曲と、モーリス・ビンダーのタイトル・デザインです。


特典皆無のディスクかと思いきや、公開時のオリジナル劇場予告編と、解説のブックレットが付いてました。画質に加えて音声も非常にクリアーで、2.0chのモノラルサウンドですが、ホームシアターのアンプを疑似5.1chサラウンドモードにして再生すると、古い映画館で見ているようなアンビエント感があり、味わいがありました。

★★★★。早くも今年マスト・バイなディスクです。
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