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2021年11月19日08:49

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皇位継承15〜岸田内閣の役割が極めて重要

●岸田内閣の役割が極めて重要

 本年9月29日に自民党の総裁選が行われ、岸田文雄氏が新たな総裁になった。岸田氏は臨時国会で総理大臣に選出された後、10月31日に衆議院議員総選挙が行われ、第101代総理大臣に選出された。
 自民党の総裁選は、実質的に日本の首相を決める選挙である。皇位継承問題は、今回の自民党総裁選で最も重要な争点だった。次の総理大臣の任期において、安定的な皇位継承のための方策が決定される可能性が高いと見られたからである。
 総裁選の候補者のうち早い段階で最も有利と予想されたのは、河野太郎氏だった。河野氏は、総裁選前には、女系天皇を容認する意見を表明していた。出馬前、皇位継承について、「125代男系で続いているのが、日本の天皇の一つのあり方だ」と語り、女系天皇を容認する考えから変化を見せた。ただお粗末なのは、今上陛下は第126代であるという常識を欠き、その上、皇位が男系で続いているのは「一つのあり方」という認識を示したことだった。男系継承は、いくつかのあり方の中の一つのあり方ではなく、歴史的に唯一のあり方であって、だから万世一系と言い得るのだが、河野氏は、この基本的なことが分かっていないのである。
 河野氏は保守系リベラルの政治家である。リベラルには、左翼に親和的な左派と、保守に親和的な右派がある。保守系リベラルとは、保守に近いリベラルであり、リベラル右派である。河野氏は総裁選に立候補後、政府有識者会議の中間整理を「尊重する」と述べ、主張の変化を重ねた。たが、女系天皇を明確には否定しなかった。河野氏より、リベラル左派に近い野田聖子氏は「選択肢に女系天皇が含まれる」と述べた。
 これに対し、保守の立場に立つ岸田文雄氏、高市早苗氏は「女系天皇」を明確に否定した。もし河野氏が総裁選に勝っていれば、首相となった河野氏は、皇位継承問題を女系天皇を容認する方向に進めた可能性が高い。河野氏は総裁選の途中から失速し、支持者が拡大せず、直前には支持者が減った。第1回投票では確実に河野氏が第1位になると見られていたが、予想を覆し、岸田氏の得票が河野氏を上回った。決選投票では、岸田氏が河野氏に大差をつけて勝利した。
 岸田氏は、総裁選の過程で「女系天皇は考えるべきではない」「私は反対だ」と明言し、男系継承を維持する考えを表明した。国会議員の有志による「日本の尊厳と国益を護る会」は、岸田氏に皇位継承問題に関する見解を質問し、岸田氏は次のように回答した。

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○例外なく男系天皇が継承してこられたという歴史・伝統を踏まえれば、女系天皇は考えるべきでなく、女性宮家の創設についても慎重であるべき。
○安定的な皇位継承策については、旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する案も含め、女系天皇以外の方法をしっかり検討する。
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 このような考えを持った政治家が、新たな総理大臣となった。岸田内閣において、有識者会議の最終報告が提出され、政府はそれを受けて方針案を策定し、それを国会へ報告し、国会で議論が始まることになるだろう。こういう重要な時期に、女系継承容認の河野氏ではなく、「女系天皇は考えるべきでない」と明言する岸田氏が総理大臣になったことは、わが国の伝統・国柄・文化を堅持するために、誠に良いことである。
 政府の報告を受けて、国会議員は、男系男子による安定的な皇位継承のための方策の早期実現に真剣に努めてもらいたい。

 次回に続く。

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