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日記一覧

今作の仕掛けがわかりました。宣孝が「(身分があるから)いさかいも争いもおこらぬ」という時代にあって、右大臣家であれ家庭教師のアルバイトであれ、貴族の子が庶民のふりで街をウロつくのは変です。それを可能としたのは、まひろと「三郎」の会いたいという

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よどみない流れの中で、次々と扉が開くように世界が広がっていくので、気がつくと45分がたっておりました。これまで家族の一員だったり、密かに抜け出した町で匿名の存在だったまひろと道長が、倫子サロンや若い貴族との交流をとおして社会的な存在として起動

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前作「少女まんが道」では松苗あけみのデビュー前から「純情クレイジーフルーツ」で「ぶ~け」の看板作家になるまでを描いたが、この本は、その後の30代から60代になった現在までを描ききっている。なので、「続」ではなく「結」がついている。やはり、松苗あ

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やはり、前回の道兼の行動は「ありえる」「ありえない」と大きな議論になりました。しかし、大石静は百も承知とばかりに、6年前の蝕穢を道兼を(おそらく)生涯わたって縛る烙印に変え、それをもみ消した兼家は道兼を汚れ仕事に自在に使う権利を得ました。一方

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前作が(時代考証に難癖をつける半可通が暴れるほど)手垢にまみれた徳川家康を扱い、オリジナリティを出すことに苦労していましたが、今作は名も生没年も不明な紫式部を主人公にすることによって、誰も知らない(わけではないが)平安の荒野に自在の異空間を出現

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まず、表紙に驚かされる。どう見ても、他人に見せるものではない素の表情だ。ましてや、人に見られる芸能を生業とする人が見せてはいけない顔だ。あるいは、それさえも「今日のわたし」として平気でさらすのが、小泉今日子らしさであるというべきなのか。巻頭

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<2024年01月>
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