古本屋で買った平成2年の本。大阪のあちこちを、写真やイラストを交えながら紹介するエッセイである。和多田勝といえば、少し前まで大阪の寄席、特に落語界を紹介するテレビ番組で、視聴者と演芸の世界をつなぐスポークスマンとして登場していた。(今でいう
タイトルに惹かれて読んだ新書。ちゃんとした歴史学者による「武士の町」としての大坂紹介である。とにかく、著者はものすごく怒っている。「町人の都」としての大坂ばかりが世間に流布されており、大坂に武士など「いないも同然」と思われているのが、どうに
24巻から引き続くオペラ編の後半である。前の巻でも「音楽稽古」から「立ち稽古」へと始まるオペラ制作の過程を追いながら、「魔笛」の各場面を紹介ながら物語を進めていた。この巻でも、徐々に衣装や舞台装置が整いながら、「オケ練」から「通し稽古」へと進
こうの史代の初エッセイ集とある。「WEB平凡」に、おおむね4ページずつ掲載されていたものに、雑誌「わしずむ」に掲載された短い作品が集められているのだが、とても、単なるエッセイ集と言ってしまえるような生易しいものではない。エッセイ漫画あり、イラス
古本屋で見つけた本。ミヤコ蝶々、桂米朝をはじめとする23人の「なにわの芸人はん」について、その人となりや小さなエピソードが語られている。1996年の発行とあるから、実は15年ほど前の本である。新野新は、1960年代から関西の劇場で喜劇や歌謡ショーなどの