すごいB級映画みたいなタイトルですが、60年代に製作されたイギリス映画『シャーロック・ホームズvs切り裂きジャック』を国内盤DVDで見ました。
ホームズ好きとしては、気になってはいたものの国内ではほとんど見る機会のなかった映画です。身もフタもない邦題が付けられてしまいましたが(嘘偽りない邦題だけれど)、原題は"STUDY IN TERROR"で、「緋色の研究」をもじっています。
タイトル通り、切り裂きジャックの事件をシャーロック・ホームズが追う物語です。
1965年イギリス映画、本邦未公開。ビスタ・サイズ、1時間30分です。
DVDもちゃんとビスタ・サイズのままスクィーズ収録してくれているのが嬉しい。
コロムビア映画のようですが、自由の女神のタイトルはばさっさりカットされています。
【物語】
ビクトリア朝時代のロンドン。正体不明、”切り裂きジャック”と呼ばれる殺人鬼が、街角の娼婦を惨殺する事件が続発していた。興味を持ったシャーロック・ホームズ(ジョン・ネヴィル)は、ワトソン博士(ドナルド・ヒューストン)を伴い、事件を調べ始める。すると、ある名門貴族の長男失踪事件と繋がりがあることに気づく。
…ジョン・ネヴィルのホームズは、のちのグラナダTV版のジェレミー・ブレットを彷彿とさせる、長身で端正なスタイルで良い感じ(テリー・ギリアムの『バロン』のあの男爵の人!)。ドナルド・ヒューストンのワトソン博士も、名探偵の愚鈍な助手などではなく、格闘に長け、ホームズの良き友人として描かれているのが良いです。
90分という短い作品ながら、ホームズの兄=マイクロフトも登場させ(名優ロバート・モーレイが絶妙)、フランク・フィンレイ演じるレストレード警部もちゃんと登場するなど、ホームズ好きのツボをちゃんと抑えています。
ほか、名脇役アンソニー・クエイルが重要な役で出演していますが、特筆すべきは、のちに3代目Mを演じることになるジュディ・デンチが出演していること。おそらく30歳くらいで、映画に出始めたころのはずですが、ちゃんと分かります。今見るとなかなか豪華なキャストです。
変装して捜査するホームズや、切り裂きジャックの意外な正体など、ホームズ好き・ミステリー映画好きにはしっかり響く作品でした。本邦未公開なのが惜しいくらいです。
面白かった!★★★。
※ホームズ映画の個人的トップ10と、ホームズ役者:
●『バスカヴィル家の犬』(1959)ピーター・カッシング
●『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』(1976)ニコル・ウィリアムソン
●『シャーロック・ホームズの冒険』(1970)ロバート・スティーブンス
●『名探偵ホームズ/黒馬車の影』(1979)クリストファー・プラマー
●『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(1985)ニコラス・ロウ
●『迷探偵シャーロック・ホームズ』(1988)マイケル・ケイン
●『シャーロック・ホームズvs切り裂きジャック』(1965)ジョン・ネヴィル
●『シャーロック・ホームズ』(2009)ロバート・ダウニーJr.
●『シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム』(2011)ロバート・ダウニーJr.
●『シャーロック・ホームズの殺しのドレス』(1946)ベイジル・ラズボーン
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