苦手な河�鹹照�監督の新作映画『たしかにあった幻』を見てきました。
日本が舞台の日本映画ですが主役はヴィッキー・クリープスで、セリフもフランス語が多めの作品です。
【物語】
神戸の病院で子どもの臓器移植促進をしている外国人医師のコリー(ヴィッキー・クリープス)は、日本の死生観や倫理的な違いから仕事が思うように進まず、悩んでいた。そんな日々の中、日本人の恋人・迅(寛一郎)がやってきて、同棲を始めた2人だったが、迅が失踪してしまう。
…とっつきにくい河�鹹照�監督の作品群の中では入りやすい作品。異国の地(日本)で小児医療という難しい課題に取り組む外国人医師を主人公に、日本の医療の問題や、海外とは異なる文化や考え方をにじませた作品です。
主人公の恋人の失踪には明確な理由を見せず、劇中に登場する子どもの患者たちの命のリレーの是非に迫る訳でもなく、その2つにははっきりした輪郭や境界線がないところに、タイトルにあるような”幻”を連想させます。時おり挿入される大自然の描写に困惑はしますが、人間にはどうしようもない、自然の力の驚異のようなものを見せたかったのでしょうか。
心臓移植手術の生々しいシーンをドキュメンタリー風に挿入する反面、弁当屋夫婦の作為的な(やや芝居がかかった)エピソードがあり、意図的に両立させていないのかどうか気になる部分もあり。やはり自分はこの監督は苦手なのだと実感です。
★★★。
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