こちらも配信作ですが、限定的に劇場公開されている『ジェイ・ケリー』を見てきました。
地元の劇場では、いま『ハウス・オブ・ダイナマイト』と『フランケンシュタイン』も上映中です。
高く評価され、ベネチア映画祭では金獅子賞にノミネートされています。
【物語】
ハリウッドの映画スター、ジェイ・ケリー(ジョージ・クルーニー)は、かつての演劇学校の旧友と偶然再会したことから、過去や家族を見直す旅に出る。マネージャーのロン(アダム・サンドラー)やスタッフのリズ(ローラ・ダーン)も、戸惑いながらもジェイに同行する。
…初老にさしかかった現役スター役に、ジョージ・クルーニーとは何とも最適。コメディ畑のアダム・サンドラーが彼に寄り添うマネージャー役で、こちらは新境地でした。しみじみといい味を出しています。
出演もしている女優のエミリー・モーティマーが、監督のノア・バームバックとともに脚本も書いています。主人公のジェイ・ケリーには、伝統的なハリウッドスターの姿が重なって見え、ジョージ・クルーニーの等身大の演技も相まって、味わい深い作品となっています。
ジム・ブロードベント(監督役)、グレタ・カーウィグ、パトリック・ウィルソン、ビリー・クルダップなど、いい役者が揃ってます。劇中、「興行成績が年々下がって…」という生々しいセリフが表しているように、映画が直面している問題も垣間見えます。
一番好きなのは、ジョージ・クルーニーが、特急列車の化粧室で往年のスターの名前を自身の名前を交互につぶやいて鏡を見つめるシーン。「ケイリー・グラント、ジェイ・ケリー、ゲイリー・クーパー、ジェイ・ケリー、ロバート・デニーロ、ジェイ・ケリー…」と、「あのスターならばどうする」と自問自答するシーンに、映画スターの哀しさが良く出ておりました。
良作です。★★★★。
余談ですが、この映画のプロデューサーのデビッド・ヘイマンとエイミー・パスカルは、新007シリーズの次世代プロデューサーでもあります。現在、新ジェームズ・ボンドの選考中とのことで、この映画とは関係ないですが気になります。
ログインしてコメントを確認・投稿する