ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を現代の日本で翻案した、オリジナル長編アニメーション『不思議の国でアリスと Dive in Wonderlad』を見てきました。
もはや『鬼滅の刃』と『国宝』に勝てるはずもなく、よくこの時期に公開したものですが、案の定ちょっと無謀だったようで…朝9時開始のモーニングショーとはいえ、観客は自分ひとりの貸し切り状態でした。
(『国宝』の特大ヒットは予想外だったでしょうが…)
【物語】
就活中のりせ(声:原菜乃華)は、大企業の会長だった祖母が開発したテーマパークを訪れた。そこは、最先端のVR技術を駆使して「不思議の国のアリス」の世界が体験できる施設だったが、目の前に現れた白ウサギがりせのスマホを持ち去ってしまい、あわてて後を追ったりせは、ワンダーランドに迷い込んでしまう。
…夏休み興行のオリジナル長編アニメは、どれも興行的に厳しく、記録的不入りになった『ChaO』(これはキャラクターデザインにクセがありすぎた)、鳴かず飛ばずの『アズワン』と続き、秋はこのあとも『トリツカレ男』(11月公開)も怪しい雰囲気。そんな空気を本作が打破することを期待していたのですが…これは駄目でしょう。
原作ルイス・キャロルとうたっているだけあって、一応は「不思議の国のアリス」の物語を踏襲していますが、見終わったあとの印象は、「就活生の自己啓発」アニメです。現代エピソードの苦難を「アリス」で解決しようとした製作陣の野心は分かるも、効果を発揮していません。
場当たり的に登場する「アリス」のキャラクターが、現代風にアレンジされているのはちょっと面白いけれど、結局はAIテーマパークのVR奇譚で終わってしまうことに怖ささえあります。
★★★。オリジナル長編アニメの難しさが改めて浮き彫りになりました。
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