先日のアカデミー賞で10部門にノミネートされ、2部門で受賞した大作ミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』を見て来ました。
かつての70ミリ映画を思わせるような、文字通りの超大作。
上映時間も2時間40分と長尺ですが、まだこれでもPART1です(2は11月に全米公開予定)。
あの『オズの魔法使』(1939)の前日談にあたります。
【物語】
偉大な魔法使いが治める、オズの国。マンチキンの総督の家に生まれたエルファヴァ(シンシア・エリヴォ)は、肌が緑色であることから両親から虐げられていたが、強力な魔力を持っていた。
やがて成長したエルファヴァは、ふとしたことからシズ大学に入学することとなり、その強力な魔力に目をつけた学部長のモリブル先生(ミシェール・ヨー)から目をかけられる存在となる。
一方、同じタイミングで入学した裕福な娘・ガリンダ(アリアナ・グランデ)はエルファヴァと犬猿の仲だったが、次第にその人柄に惹かれていく。
…『オズの魔法使』での「西の魔女が死んだ!」ニュースが、マンチキンの国を駆け巡る冒頭から、東の良い魔女であるグリンダ=アリアナ・グランデが、過去を振り返るところから物語が始まります。
『オズの魔法使』の前日談には、サム・ライミ版(2013)もありましたが、こちらはブロードウェイのミュージカルが原作(その前に小説版あり)。超がつくほどの有名な物語の伝説のヴィランがどのように誕生したか、丁寧に描いています。
「グ」リンダだったはずの良い魔女が、当初は「ガ」リンダだった理由や、中盤に登場する子ライオンの存在など、オリジナル版につながるエッセンスや伏線が見てとれます。
やはりアリアナ・グランデの歌唱力が圧倒的。主人公である悪い魔女=シンシア・エリヴォは繊細さのある演技で魅せてくれます。ジェフ・ゴールドブラムとミシェール・ヨーの歌は、ご愛敬といったところ。
これ以上にないほどのカタルシスを持ってエンディングを迎えるPART1は上出来でした。PART2に期待です。★★★。
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