『仁義なき戦い』など、膨大なフィルモグラフィで知られる故・笠原和夫が遺したプロットを、白石和彌監督で映画化した東映時代劇『十一人の賊軍』を見て来ました。
もとは『十三人の刺客』や『大殺陣』など、1960年代の東映抗争時代劇のさなかに書かれた脚本があり、笠原和夫自身が破棄したため、残っていたプロットを膨らませて作られたという作品です。
上映時間2時間35分、シネマスコープの大作時代劇です。
【物語】
慶応四(1868)年、戊辰戦争が勃発。
越後の新発田藩は、周辺諸国が結成した反政府同盟に渋々加入したものの出兵はせず、同盟軍から度重なる出兵の要請を受けていた。一方の官軍も、新発田藩を抱き込もうと交渉の準備を進めていた。
家老の溝口(阿部サダヲ)は時間稼ぎのため、街から離れた砦を守備する決死隊を組み、無罪放免をエサに罪人たちを搔き集めた。罪人の中には、妻を新発田藩士に暴行された男・政(山田孝之)もおり、隙あらば砦を脱出しようとするが、やがて砦は官軍に包囲されてしまう。
…先の『十三人の刺客』もそうですが、『七人の侍』『三十六人の乗客』など、タイトルに数字の入った映画には名作が多い様です。本作はそこまで成功しそうな部類には入らないけれど、老舗の東映が力を入れて撮った抗争時代劇、たっぷり堪能することができました。
寄せ集めの守備隊とはいえ罪人たちがまともな戦力になるはずもなく、苦戦を強いられるのを、どうやって打開していくかが見もの。白石和彌監督らしい暴力描写は相当なものですが、レイティングはPG12と控え目です。
ちょっと11人は多すぎたきらいがあります。
8人くらいに絞っておけば、登場人物にもっと焦点を絞れそうではありました。
多彩なキャストの中では、初老の剣士を演じた本山力が光っておりました。
★★★。
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