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2024年10月30日01:40

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本邦未公開の傑作スリラー 『不老不死の男』

名門ハマー・フィルムの幻の傑作、"The Man Who Could Cheat Death"(死をごまかした男)が、『不老不死の男』の邦題で国内廉価版DVDでリリースされました。

最近、ゴシック・ホラーの名作群を相次いでリリースしてくれている、神のようなレーベル=RETRO MOVIESから出ました。

1959年のイギリス映画。ハマー・フィルムの作品で、パラマウントが配給しています。
この手のDVDにありがちは、配給会社のロゴマークを消すことなく、ちゃんとパラマウントのロゴマークが本編に入っているのも良いです。カラー・ビスタサイズの作品です。

【物語】
1830年、パリ。ジョルジュ・ボネ博士(アントン・ディフィリング)には、彫刻の才能もあり、若く才気あふれる医師として知られていたが、実は104歳であった。彼は、ウィーンのルートヴィヒ博士と組んで自らが実験体となり、定期的な手術によって不老長寿を保っていた。高齢なルートヴィヒ博士は別の外科医に手術を頼むようボネ博士に懇願し、そこで外科医のピエール(クリストファー・リー)に白羽の矢を立てるが、手術には恐るべき秘密があった。

…監督テレンス・フィッシャー、脚本ジミー・サングスターとくれば、あの『吸血鬼ドラキュラ』の黄金コンビです。これで面白くない訳がなく、題材が題材であるだけに派手は見せ場はないものの、恐怖を醸造させて衝撃のクライマックスに持っていくテレンス・フィッシャー監督の演出は冴えわたっています。

この時期のハマー・フィルムの作品には意外と本邦未公開作が多く、同時期の『バスカヴィル家の犬』(1959)、『オペラの怪人』(1962)など、傑作揃いです。本作もその1つ。

主人公のマッド・サイエンティストは当初ピーター・カッシングがやる予定だったとか。
それを『荒鷲の要塞』などのドイツ軍将校役で知られるアントン・ディフィリングが演じているので、他のハマー作品とは違った効果を感じます。クリストファー・リーは準主役で、珍しく(?)モラルある医師を演じているのが面白い。ホラー・クイーン、ヘイゼル・コートも共演しています。

ノイズも多いDVDの画質には残念さもありますが、あの当時の鮮烈なテクニカラーはうまく再現されています。特典映像皆無のディスクですが、これを廉価で販売してくれるRETRO MOVIESには大いに感謝です。★★★。

…ハマーは他にも、『陰母神カーリ』『幽霊島』などの未見の作があるので、今後のリリースにも期待してます。

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