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2024年07月28日23:00

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成人映画 『残忍非道 死体解剖記』

ずっと見たかった実録スリラー映画『残忍非道 死体解剖記』をDVDで見ることができて大歓喜です。ここ数か月で、ピーター・カッシングやクリストファー・リー、ビンセント・プライスら怪奇映画のスターによる幻の作品群が相次いで国内盤DVD/BDで出ており、夢のようです。

『残忍非道 死体解剖記』は、そのオドロオドロしい邦題から分かるように大蔵映画の配給で日本公開されています(成人指定)。1960(昭和35)年のイギリス映画です。

白黒・シネスコサイズ。実話が基になっています。

【物語】
1828年、エジンバラのノックス博士(ピーター・カッシング)は、解剖学の権威として名を轟かせていたが、解剖用の死体の調達に苦心していた。街で安宿を営むバークは、悪友のヘア(ドナルド・プレザンス)の入れ知恵で、死体を博士に売ることで儲けようと企む。
やがて、宿の客を殺しては死体を売りつけるようになった2人だが、警察の捜査の手が迫る。

…有名な「バークとヘア」事件を、関係者の実名そのままに映画化した作品。
大蔵映画がつけた派手な邦題のような、残酷な見せ場はありません。
むしろ群衆シーンなどを挟んで、割と丁寧に撮られた印象を受けます。

ピーター・カッシングの冷徹な博士役はハマリ役。
殺人鬼と化すドナルド・プレザンス(髪がフッサフサ!)は、字幕ではなぜか「ハレ」になっていました。これは誤訳です。

監督のジョン・ギリングは凡庸ですが、遺された映画には『吸血ゾンビ』に『蛇女の脅威』に『ミイラ怪人の呪い』などがあり、なぜかハマー・フィルム史における重要な作品(?)を多く手掛けています。今回の映画では、地道にじっくり撮った感じ。

血も出ず、白黒シネマスコープ・サイズの地味な映画ですが、飲み代欲しさに人を殺す男と、医学のためにそれを黙認する男、どちらが残忍非道なのか、ちょっと考えさせられる映画でした。見られて満足!

★★★。
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